日本代表FW上田綺世は今年8月、ベルギー1部サークル・ブルッヘからオランダ1部フェイエノールトへ完全移籍。新天地でベンチ要員に甘んじる中、セリエA(イタリア1部)移籍の可能性が報じられている。
上田は昨季ベルギー1部リーグで22ゴールをマーク。ブンデスリーガ(ドイツ1部)方面を中心に複数クラブからの関心が報じられる中、元日本代表MF小野伸二やFW宮市亮の古巣であるフェイエノールトを新天地に選んだ。
そのフェイエノールトでは、FWサンティアゴ・ヒメネスが今季リーグ戦ですでに2桁ゴールをマークするなど、絶対的ストライカーとして活躍。上田はここまでリーグ戦でのスタメン出場がないものの、9月3日のリーグ戦で移籍後初ゴールをマークしたほか、10月4日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アトレティコ・マドリード戦では自らのシュートからオウンゴールを誘発。限られた出場時間で結果を残している。
それだけに、上田には依然として他クラブが熱視線を送っている模様。イタリアメディア『カルチョライン』は「ジェノアにセリエB降格の悲劇を繰り返すつもりはない。マルコ・オットリーニSD(スポーツディレクター)は引き続き獲得候補を探しているが、そのリストには上田も含まれるだろう」とリポート。
「上田は素晴らしいクオリティを備えたストライカーであり、移籍金1000万ユーロ(約16億円)未満でもフェイエノールトを退団する可能性がある。このジェノアの戦略は、来年夏までに完了するかもしれない」と綴っている。
元日本代表FW三浦知良の古巣であるジェノアは、第2次世界大戦前にセリエAを9度制した古豪。2021/22シーズンにセリエAで19位に終わり2部降格となったが、2022/23シーズンは2部リーグを2位で終え、1年でセリエA復帰。今季は第10節まで終えて3勝2分5敗と、14位に低迷している。