ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月3日に行われたセリエA(イタリア1部)第11節ボローニャ戦でも途中出場。スタメン出場から遠ざかっている理由を現地ジャーナリストが説明しているほか、マウリツィオ・サッリ監督の起用法における問題点も浮かび上がっている。
今年8月にラツィオへ加入した鎌田は、今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後はリーグ戦2試合で出番なし。MFマテオ・ゲンドゥージのスタメン出場が続く中、直近のリーグ戦5試合では途中出場。ボローニャ戦でも81分からプレーしたが、15回のボールタッチにとどまるなど存在感を発揮できなかった。
鎌田は控えに甘んじている要因として、現地の複数メディアはこれまで「ゲンドゥージとのポジション争いで後れをとっている」という見方を示していた。しかし『スカイスポーツ』の解説者であるマウリツィオ・コンパニョーニ氏はボローニャ戦前に「鎌田の特徴は、ルイス・アルベルトにあまりにも似ている。だから、彼はスタメンから外れる運命にある」と持論を展開。
「ラツィオの問題は、サッリ監督が中盤で中心選手を見つけられていないことだ。ダニーロ・カタルディとマルコス・アントニオを試したこともあるが、指揮官は(中盤のアンカーで)ニコロ・ロヴェッラを評価しているようだ」と、中盤の布陣における課題も指摘している。
ラツィオはボローニャ戦で0-1と敗れ、4試合ぶりに黒星。今月7日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)フェイエノールト戦を控えているほか、12日にはローマとのダービーマッチに挑む。国際Aマッチデー期間を前に重要な試合が続くだけに、鎌田としてはビッグマッチで結果を残したいところだ。