プレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパーのアンジェ・ポステコグルー監督は、かつてオーストラリア代表や横浜F・マリノス、FW古橋亨梧ら擁するセルティックなどを指揮。横浜FMをはじめ古巣復帰の可能性に言及している。
ポステコグルーはオーストラリア代表をロシアW杯本大会出場に導くと、2018シーズンから3年半にわたり横浜FMの監督を務め、2019シーズンにJ1リーグを制覇。2021年6月にセルティックへ引き抜かれると、同クラブは日本人選手を次々と獲得。古橋やMF旗手怜央、FW前田大然が主力選手として活躍したこともあり、2022/23シーズンにスコットランド1部リーグ連覇、スコットランド3冠を達成している。
過去の実績が認められ、今年6月にトッテナムの監督に就任したポステコグルー。絶対的ストライカーであったFWハリー・ケインが退団したにもかかわらず、今季ここまで8勝2分とプレミアリーグで首位を走っている。
新天地で早速成功を収めているポステコグルーだが、今月2日の記者会見で「セルティック、日本、オーストラリアの古巣に戻る可能性は?」と質問された模様。英紙『サン』は「ポステコグルーは不意を突かれて、我慢できずに笑った」とした上で、トッテナム指揮官のコメントを伝えている。
「私の性格からして、古巣復帰の可能性は低い。元恋人なら、元恋人同士だ!今の質問で、私の頭は混乱したよ!」
「私はいつだって、成功の陰に隠れて(代表チームやクラブを)去ってきたような気がするし、その成功した記憶をそのまま残しておきたい。一度離れた場所には戻れないと思うが、私の将来は誰にも分からないことだ」
オーストラリア代表、横浜FM、セルティックで偉業を成し遂げたポステコグルー。トッテナムでも順調なスタートを切る中、「成功したまま去る」という同監督の哲学が垣間見えている。