渓流の毛鉤釣りと聞くと、なんだか難しそうな釣りと考えている人も多いのではないのでしょうか。実はテンカラは誰でも簡単に毛鉤が作れてすぐに釣果が出せる、初心者向けの釣りの1つなのです。実際テンカラをやった事ない私でもWebを見ながら自分で毛鉤を作り、初釣行で27cmのイワナを釣り上げることができました。何より自分で作った毛鉤で魚を釣り上げるテンカラは、他の釣りとはまた違った達成感を感じさせてくれます。今回はテンカラ釣りを始めるための素材や道具の準備について解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夏野)
テンカラ釣りの毛鉤は道具が自作できる
10月を迎え多くの渓流が今年も禁漁期に入りました。春の解禁シーズンまで数ヶ月。皆さんこの機会にテンカラ釣りを一からマスターしてみてはいかがでしょうか。
まずは道具を揃えて毛鉤作りから始めてみましょう。初めての道具を買い揃える時ってワクワクしますよね。その一方で予算が気になるのもまた現実……。しかし実はお安く道具を買い揃えて始められるのもテンカラの魅力の一つなのです。ここではテンカラ毛鉤作りを最初に始める為に最低限必要なものを紹介します。
バイス
最初にバイス。これに鉤を固定して羽や下糸を巻いてゆきます。ちなみに今回紹介する道具の中で一番お高い道具ですが、意外にも5,000円以下で買えます。もちろん精度が高い本格的なものには数万円~というものもありますが、まずはこのクラスのもので十分です。
ボビンホルダー
次にボビンホルダー。下糸を巻くための道具です。器用な人ならこれが無くても毛鉤が作れるかもしれませんが、最初はスムーズに作るために用意した方が良いでしょう。安いものなら500円程度で購入出来ます。
鳥の羽
そして毛針のメインとなる鳥の羽。フライフィッシングではハックルと呼ばれ高いものは数万円もしますが、1,000円程度のものでも十分釣りを楽しめます。
ちなみに私は時々趣味の登山の最中に落ちている野鳥の羽を拾ってきて製作することもあります。巻くのに多少コツ入りますが、何と言ってもタダで材料が手に入るのが魅力です。
鉤は毛鉤用のものが各社から出ています。最初は#12前後が作りやすく、また釣りするにも始めやすいサイズでしょう。20本入りで500円程度で買えます。
ちなみに20個も毛鉤を作ればかなり長い期間楽しめます。私が毛針を初めて作ったのは3年前ですが、そのとき作っていまだに使っていない毛針もあるくらいです。