ワインショップの「エノテカ」は、イタリア・トスカーナ州「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」の5ブランド、計17品目の販売を11月1日(水)から開始した。

5ブランドとは、「ジャンニ・ブルネッリ」「レ・キウーゼ」「ピエトローゾ」「サリクッティ」「タッシ」の5ワイナリーで、それぞれの味わいの違いを感じてみたい。

優美で複雑な味わいを生み出す赤ワイン

「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、20世紀後半から世界的な名声を確立している、トスカーナ州を代表する高級赤ワイン。サンジョヴェーゼ・グロッソ100%の使用が規定された、同州唯一のDOCGだ。

近年では、区画ごとの味わいを追求する生産者も増えており、品種の個性をしっかりと出しながらも、畑ごとのテロワールによって味わいの違いを表現できるのが特長となる。

5ブランドの「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」

香り高くバランスのとれたワイン

「ジャンニ・ブルネッリ」は、1987年創業の小規模ワイナリーだ。非常に繊細で丁寧なワイン造りから生まれるワインは、香り高くバランスのとれたストラクチャーを備えている。

同ワイナリーの「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、凝縮感と豊かなアロマを備えるバランスに優れた仕上がりで、同ワイナリーの特長を見事に表現している。

極上の畑を継承

「レ・キウーゼ」は、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」を生み出したことで名高い生産者、「ビオンディ・サンティ」がブドウを栽培していた極上の畑、レ・キウーゼを継承してワイン造りを行う。

同ワイナリーのフラッグシップワインである「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ・ディエチアンニ」は、規定で6年のところ10年に渡る熟成期間を経てリリースされる。10年の時を経てもなお、その味わいは非常に力強く、生命力を感じる仕上がりだ。

バランスの取れたワイン

「ピエトローゾ」は、ドメニコ・ベルニ氏が1978年に創業した家族経営のワイナリーだ。モンタルチーノに5つの畑を所有し、それぞれの畑のブドウをブレンドすることで、バランスの取れた高品質なワインを生み出している。

同ワイナリーの「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、5つの畑ごとに分けて発酵し、樽での熟成を行った後にブレンドして瓶詰めをする。フレンチオークで6カ月、スラヴォニアンオークで30カ月熟成後、12カ月間の瓶内熟成によるシルキーなタンニンが特長だ。

今回入荷した2018年ヴィンテージは、ワイナリー創業40周年記念の特別ラベルとなる。

エレガントでピュアな味わい

「サリクッティ」は、1994年創業の新進気鋭の小規模生産者だ。

モンタルチーノで初めてオーガニック認証を取得した生産者の一つで、キャラクターが異なる3つの単一畑の個性を緻密に表現した、エレガントでピュアな味わいのワインを造る。

「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・テアトロ」は、同ワイナリーが所有する中でも最小の畑、「テアトロ」のブドウから造られるフラッグシップワインだ。

清らかな味わいのワイン

「タッシ」は、フランチ家とタッシ家が創業した小規模ワイナリーで、オーガニック認証を取得している。

「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・フランチ」は、フランチ・ヴィンヤードのブドウを使用して造られたワイン。美しく溶け込んだタンニンにシルキーな長い余韻を楽しめる、清らかな味わいの逸品だ。

クリスマスパーティーやギフトに、トスカーナの高級赤ワインを選んでみては。

エノテカ

(田原昌)

イタリアワイン法の最上位に位置する格付け