LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は10月10日、2023年度第3四半期の決算を発表した。売上高は199億6400万ユーロ(3兆1490億円*)で、前年同期比では9%増加しているものの今年度上半期の同17%からは落ち着いた。
部門別では、ワイン&スピリッツが15億900万ユーロ(同14%減、2380億円)、ファッション&レザーが97億5000万ユーロ(同9%増、1兆5379億円)、パフューム&コスメが19億9300万ユーロ(同9%増、3143億円)、ウォッチ&ジュエリーが25億2400万ユーロ(同3%増、3981億円)で、ワイン&スピリッツ部門以外は前年よりも良い結果となった。
ワイン&スピリッツ部門の中でも、シャンパンとワインはヨーロッパと日本での売り上げ増加と、2月のプロヴァンス地方のロゼ生産者大手であるシャトー ミニュティーの買収に牽引され、昨年度の1〜3四半期に比べて今年度の1〜3四半期は2%増とまずまずの結果だったが、一方コニャックとスピリッツは同期比14%減で着地した。LVMHは、特にコニャック&スピリッツ部門においてはコロナ禍での酒類の需要の大幅な減少以降、アジアでは徐々に需要が回復しつつあるが、アメリカでの需要が現在も継続して低迷しているためと分析している。
ウォッチ&ジュエリー部門では、「ティファニー(Tiffany & Co.)」のニューヨーク本店のリニューアルオープンに加え、東京の銀座と表参道の新店舗オープンが売り上げ増加に貢献した。
*1ユーロ=157円換算(10月17日時点)
文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO
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