武藤嘉紀 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸所属の元日本代表FW武藤嘉紀は、かつてプレミアリーグ(イングランド1部)のニューカッスル・ユナイテッドに在籍。ニューカッスルで結果を残せなかっただけに、同クラブの獲得失敗例として現地メディアに紹介されている。

 武藤は2018年7月にブンデスリーガ(ドイツ1部)マインツからニューカッスルへ完全移籍。4年契約を結んだが、2019/20シーズンまでの2年間でわずか1得点に終わるなど、レギュラーに定着できず。2020/21シーズンはレンタル先のラ・リーガ(スペイン1部)エイバルでリーグ戦15試合の先発出場にとどまると、2021年8月にニューカッスルと契約解除し、神戸に加入している。

 イギリスの月刊のサッカー雑誌『フォーフォーツー』は今月1日に「ニューカッスルの歴代ワースト契約」として、ウディネーゼ所属FWフロリアン・トバンや元イングランド代表選手のマイケル・オーウェン氏など34名を特集。武藤について以下のように綴っている。

 「武藤はブンデスリーガのマインツでは十分に有望視されていたが、プレミアリーグのニューカッスルではその期待に応えることはできなかった。この日本代表ストライカーは、リーグ戦25試合に出場して1ゴール、全コンペティションでは28試合に出場して2ゴールにとどまった」

 「彼は950万ポンド(当時約14億円)という移籍金に見合うだけの活躍ができなかった。2020年にスペインのエイバルにレンタルされると、2021年にヴィッセル神戸へ移籍し、日本に戻っている」

 なお英メディア『Chronicle Live』は武藤のニューカッスル退団直前に、同選手の週給が54000ポンド(当時約820万円)にのぼる伝えていた。移籍金、週給と金額とパフォーマンスを比較されるなど、周囲から厳しい視線を浴びていた武藤だが、今は神戸の攻撃陣に必要不可欠な選手となっている。