TV入りなので、ここで質問すれば、選挙区の皆様に頑張っている姿を見ていただける良い機会になりますし、政府の政策に与える影響も大きいということで、質問者の力が入ります。

4)予算委員会が終わると、各常任委員会(たとえば、外交防衛委員会、経済産業委員会、厚生労働委員会、など)や特別委員会(消費者に関する特別委員会、ODA、沖縄・北海道についての特別委員会など)が始まります。各委員会において、まず、所管大臣の所信を聴き、質疑をした上で、関連法案などが審議され、法案であれば採決されます。今国会の進み具合から想定すると、多分、11月6日の週からですね。

予算委員会をやってから常任委員会を始めるのは慣例だと思いますが、予算委員会で全体的なことをやってから、省庁ごとに所管が分かれている各委員会でより深く審議をするということかと。

5)委員会で採決が終わった法案は順次本会議に送られ本会議で採決されます。本会議で可決されれば(全会一致又は過半数で可決)、法案が成立します。

6)今国会では補正予算のほかにも、人事院勧告を踏まえた給与法など、審議すべき閣法があります。会期は限られていますから、11月末までに補正予算を成立させることを目指すことになるのではないでしょうか。なかなかタイトな日程です。

補正予算案は、自民党・公明党がまとめ、総理に申入れをした経済対策の案を受けて政府が11月初旬頃に経済対策案を確定させ、それを基に関係省庁が具体的数値の入った補正予算案を作ります。11月中旬頃には補正予算案ができあがることが見込まれます。

補正予算案ができあがれば、国会審議です。衆参の本会議での財政演説と質疑の後、衆議院の予算委員会で審議の上可決され、衆議院の本会議で可決されたら、参議院に審議の舞台が移ります。参議院の予算委員会で審議・可決されたら参議院の本会議で可決され、補正予算案が成立します。

経済対策の裏付けとなる補正予算を一刻も早く成立させ、経済対策を実施していくことが国民の皆様の暮らしのために大事だと思うところです。

それから、①諸外国と比べて長すぎる総理と閣僚(特に、外務大臣)の国会時間の問題、②答弁通告が遅かったり多すぎたりするために官僚に無駄な残業やブラックな働き方をさせている問題など、国会の改革も是非進めるべきと思いますが、また別途書きます。

編集部より:このブログは参議院議員、松川るい氏(自由民主党、大阪選挙区)の公式ブログ2023年10月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は、「松川るいが行く!」をご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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