セイコーエプソン株式会社とエプソン販売株式会社(以下、エプソン)、株式会社NTTデータは、税理士事務所や中小企業を取り巻く社会課題の解決に向けて協業することを発表しました。
第1弾として、NTTデータ社が提供する税務申告ソフト「達人シリーズ」をベースにして、エプソン社の会計ソフト「R4顧問シリーズ」の次期システム開発に着手。2025年の提供開始を目指します。
協業の背景は?
2023年10月より導入されたインボイス制度や、2023年12月をもって猶予期間が終了する電子帳簿保存法といった税務をめぐる法令により、多くの事業者が対応に追われています。
また、デジタル化の推進やSDGsへの取り組みが求められるなど企業を取り巻く環境の変化に加え、多くの中小企業が資金繰りや後継者不足の課題を抱えていると両社は指摘。
この協業は、税務申告領域における負担を軽減できれば、企業が経営課題の解決などに注力できる環境をつくれるという考えのもと行われるそうです。
税務申告ソフト「達人シリーズ(NTTデータ社)」と「R4顧問シリーズ(エプソン社)」、それぞれの製品の優れた機能を取り込んだ新システムを開発することで、税理士事務所や中小企業を取り巻く社会課題を解決しようという取り組みです。
国税庁|インボイス制度の概要
国税庁|電子帳簿保存法関係
経済産業省・中小企業庁|どうすればいいの?「電子帳簿保存法」
さらに両社は、お互いの顧客基盤やデータ活用技術を融合させることで、中小企業を取り巻く社会課題の解決に向けたサービス提供を今後、目指していくということです。
NTTデータ|エプソングループと、税理士事務所や中小企業を取り巻く社会課題の解決に向けた協業に合意