クリスティアーノ・ロナウド 写真:Getty Images

 サウジアラビア1部アル・ナスル所属FWクリスティアーノ・ロナウドは先日、日本テレビ制作の情報番組『ズームイン!!サタデー』にインタビュー出演。MLB(メジャーリーグ)ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平に関して質問した制作サイドへの批判が相次ぐ中、海外でもC・ロナウドを巡る騒動に熱視線が注がれている。

 C・ロナウドはアル・ナスルの日本ツアー参戦により、7年ぶりに来日。今月29日午前放送の『ズームイン!!サタデー』に出演した際には、タレントの国本梨紗さんから「大谷翔平選手はご存知ですか」と質問されると、「知らない」と返している。

 このやり取りはツイッター(現X)上で拡散されると、「ロナウドに対して失礼」「欧州で野球はマイナースポーツだから、知らなくて当たり前」「大谷翔平を持ち上げただけなのでは?」などと批判が噴出。「日本代表選手について質問すべきだった」と番組に対する注文も相次いでいるほか、サッカーと野球、C・ロナウドと大谷の知名度を巡って論争が繰り広げられている。

 するとインドメディア『sportskeeda』も、日本国内でのC・ロナウドと大谷を巡る論争を特集。ツイッター上での反応を紹介するとともに、C・ロナウドの野球に関する知識量や制作サイドの意図について以下のように分析した。

 「C・ロナウドは、オオタニのことを知らないと発言した後、野球界のツイッターに登場した。ロナウドはサッカー界を代表するスター選手であり、その名高いキャリアを通じて大きな成功を収めてきた。しかし彼は野球全般、特にMLBについてあまり知識がない」

 「特にエンゼルスのフランチャイズ価値が27億ドル(約3800億円)であることを踏まえると、オオタニの功績は日本のファンに大きな誇りを与えている。その誇りによって、日本の人々はC・ロナウドが野球界のセンセーションを知っているかどうかを知りたがった」

 パリ・サンジェルマン(PSG)やインテルとの親善試合でプレーしたほか、サッカー少年との交流にも時間を割いたC・ロナウド。「自分自身の知識がない分野に関する質問をされた時にどのような感情を抱いたのか」という点が、この問題におけるひとつの焦点なのかもしれない。