キム・ミンジェ 写真:Getty Images

 アジアサッカー連盟(AFC)は今年10月31日、今年度のアジア年間表彰式を実施。男子サッカー部門の最優秀選手に韓国代表DFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)が選出された。これを受けて、韓国国内ではキム・ミンジェと日本代表MF三笘薫(ブライトン)との比較が再び盛んになっている。

 キム・ミンジェは中国1部・北京国安やトルコ1部フェネルバフチェなどを経て、2022/23シーズンはナポリでプレー。不動のセンターバックとして、チームをセリエA(イタリア1部)優勝に導くと、今年夏にバイエルンへ完全移籍。今季ここまでブンデスリーガ全8試合スタメン出場と、新天地でもレギュラーに定着している。

 男子サッカー部門最優秀選手の最終候補には、キム・ミンジェ、三笘、イラン代表FWメフディ・タレミ(ポルト)の3名が選出。この最終候補選出の時点で、韓国メディア『Xスポーツ』は「キム・ミンジェは今年度のバロンドール受賞候補に、アジア人選手で唯一選ばれた。バロンドール受賞候補に選ばれたキム・ミンジェが、AFCの最優秀選手に選ばれないとなれば、これ以上奇妙なことはない」

 「三笘は派手なドリブルで世間の関心を集めた。しかし昨季はプレミアリーグ24試合の先発出場で7ゴール6アシストと、攻撃面でのスタッツが物足りない。ブライトンをリーグ6位に導く活躍を見せたが、キム・ミンジェと比べてやや劣る」と伝えていた。

 そんな中でキム・ミンジェが受賞しただけに、『朝鮮日報』をはじめ複数の韓国メディアは「キム・ミンジェはバロンドールで22位にランクインしたことにくわえて、アジア年間表彰で三笘を抑えた!」と、“日韓比較”を前面に押し出す論調に。韓国人とみられるネットユーザーが「キム・ミンジェの受賞は当然」「三笘はまだ全然」「三笘受賞ならば、おかしかった」などと、日本代表MFへの意識を強めている。

 なお今年度のアジア年間表彰では、男子日本代表の森保一監督が年間最優秀監督賞を受賞。年間最優秀ユース賞では、男子部門でMF松木玖生(FC東京)、女子部門で浜野まいか(チェルシー)がタイトルを獲得している。