キープコンセプトも販売不振は時代の流れ・4代目(2008年)

“走りのホンダ”の画期的発明!「超ロールーフのスポーツミニバン」ことホンダ 3・4代目オデッセイ【推し車】
(画像=『MOBY』より 引用)

4代目オデッセイをこの角度で見ると、3列シートミニバンにはとても見えず、できのよいスポーツセダンかスポーツワゴンのようだ

次の4代目も立派で空気抵抗だけでなく押し出し感も重視した、アグレッシブなフロントマスクを採用したほかは3代目からのキープコンセプトで、最初は売れました。

ホンダお得意の「車内スペースは前後でも稼げる」というコンセプトもあって、スペアタイヤ廃止(パンク修理キットで代替)、パッケージング変更により室内長を先代以上に長く取り、ハンドリングの気持ちよさや足回りの完成度はミニバンの枠を超えています。

ただ、2010年代になるといよいよミニバンはハイルーフ車しか売れなくなっていき、4代目オデッセイの販売は次第に苦戦、ならばハイルーフミニバンのエリシオンが好調かといえば、ホンダユーザーが求める走りのクオリティには今ひとつ。

ホンダの大型ミニバンはそうやって時代の変化による販売低迷に苦しみ、結果として2013年にはオデッセイとエリシオンを統合、走りもスペースも双方ある程度充実してスライドドアも儲けた、セミハイルーフ車の5代目オデッセイへと発展するのでした。

しかし、頭上スペースは少々卑屈とはいえ3列シートが問題なく使えて、後席にスライドドアではなくヒンジドアを採用した3/4代目オデッセイは、ハイルーフ車やスライドドアを好まない走り系ミニバンユーザーに今でも支持されています。

いずれフルハイブリッド車の設定、それに伴うバッテリースペースの確保まで考えれば、超ロールーフ車のままでは都合が悪かったかもしれませんが、30~50代のユーザー層にとっては、「3代目/4代目こそがもっともホンダらしいミニバン」と考える人は多そうです。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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