前田大然(写真左) 写真:Getty Images

 スコットランド1部セルティック所属の日本代表FW前田大然は、今月25日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節のアトレティコ・マドリード戦で1アシストをマーク。MF旗手怜央が負傷した一戦で好パフォーマンスを発揮しただけに、クラブOBからは称賛の声が上がっている。

 前田は昨季、主力選手としてリーグ連覇やスコットランド3冠に貢献。今季はここまで公式戦全試合でスタメン出場。決定力不足で批判を浴びることもあるが、前線からの執拗なプレスやスプリント能力により、以前から守備面で高く評価される。

 それだけにセルティックOBのピーター・グラント氏は、前田のクオリティを絶賛。同クラブの公式ポッドキャスト番組で、以下のようなコメントを残している。

 「ハードワークを厭わない選手は、チームプレーヤーとして機能する。そうした選手が、これまでアトレティコの成功を築いてきた。私が言える最大の賛辞は、アトレティコが前田のような選手を好むということだ」

 「前田は、あのアトレティコ戦で素晴らしいパフォーマンスを発揮した。彼はいつも決定力不足だと批判されるし、実際にチャンスを逃すこともある。しかし、もし彼が決定力も含めてすべてを兼ね備えていたら、1億ポンド(約181億円)の価値があるだろう」

 天文学的な数字を交えながら、周囲の批判に対する皮肉を込めたグラント氏。クラブOBという立場から、前田を擁護するとともに、同選手のさらなる活躍を願っている。