英2部チャンピオンシップの第14節が日本時間10月31日に行われ、MF坂元達裕が所属するコベントリー・シティはホームでウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)と対戦した。
コベントリーはインターナショナルマッチウィーク明けから2連敗を喫しており、直近3試合白星がない。他の試合は10月28日に行われ、コベントリーは今試合開始前の時点で勝ち点15の暫定20位に沈んでいる。対するWBAは勝ち点20の9位と格上だ。
コベントリーは昇格プレーオフ圏の6位のハル・シティ(勝ち点23)とは勝ち点8差、自動昇格枠の2位イプスウィッチ・タウン(同34)とは勝ち点19差となっており、今試合勝ち点3を獲得し順位を浮上させたいところだった。
コベントリーはこれまで使っていた【3-4-1-2】からフォーメーションを変更して【3-4-3】の布陣に変更。坂元は左ウィングでの先発となった。対してアウェイのWBAは【3-4-1-2】の布陣で臨む。
前半は両者拮抗した展開が続き、坂元は積極的にプレスをかけ高い守備の意識を見せる。これまで主にウィングバックでの起用が多かった坂元は、より高いウィングでの位置でのプレーが可能となり左右に動いて縦パスやクロスを供給するなどして積極的に攻撃を活性化していく。
坂元の縦パスからアメリカ代表FWハジ・ライトに決定的なパスを出すがネットを揺らすことができず。そして17分、コベントリーGKベン・ウィルソンが相手FWのシュートをミスキャッチするとこぼれ球を詰め込まれ先制を許す。
後半、コベントリーは果敢に攻めるもWBAの堅い5バックに阻まれ決定機を作れない。フォーメーションを4-2-3-1に変更し坂元は右サイドハーフにポジションを変えたが、69分にWBAのカウンター攻撃を受けると鮮やかにミドルシュートを決められ2点目を許してしまう。
試合はこのまま0-2で終了。坂元はフル出場したものの、コベントリーは3連敗の4試合白星なしとなってしまった。
現地紙『コベントリー・ライブ』は坂元をチームトップとなる7.5点と採点し、「アタッキングサードで躍動し、コントロールとテクニックの高さを示した。彼がボールを持つ度に何かを起こしてくれるのではないかと期待してしまう」と高評価を与えた。
しかし、普段は積極的にメディア対応をする坂元も今回の敗戦に意気消沈の模様。チームスタッフによると試合後のぶら下がり取材を珍しく断るほどショックを受けているとのこと。
自動降格枠とは勝ち点6差のコベントリー。このまま坂元の活躍と共にチームの浮上に期待したい。