かつてガンバ大阪でプレーしていた元日本代表MF井手口陽介は、スコットランド1部セルティックからアビスパ福岡へ期限付き移籍中。福岡で主力選手として活躍する中、今月28日に行われた明治安田生命J1リーグ第31節の横浜F・マリノス戦における同選手のスタッツがイギリス国内で話題を呼んでいる。
井手口は2021年12月にG大阪からセルティックへ完全移籍も、加入から3週間後のカップ戦で相手選手から強烈なタックルを受けて膝を負傷。2022/23シーズン開幕直前に再び負傷すると、公式戦で出番なし。セルティックで構想外となり、今年2月に1年レンタルにより福岡へ加入している。
福岡加入後は3月4日開催のJ1第3節・柏レイソル戦で右足を負傷したものの、6月3日の第16節G大阪戦で復帰すると、第17節・名古屋グランパス戦以降はリーグ戦ほぼ全試合で先発出場。福岡のJ1残留に大きく貢献した一方、今季終了後の去就は不透明とみられている。
福岡での復活劇には、日本のファン・サポーターのみならず英紙『サン』も注目。同紙は「忘れられたセルティックのスター、井手口がセルティック所属選手全員を上回る驚異的なスタッツを記録した」と見出しをうち、井手口の現状を特集。
「彼は日本での公式戦4試合で、走行距離ランキングでチーム内トップの数値を叩き出した。この4試合ではいずれも12km以上走り続け、28日の横浜FM戦では13kmの壁を突破した。これはミッドフィールダーとしては驚異的な数値であり、ランニング部門ではセルティック所属選手を上回っている」と綴っている。
11月4日に行われるYBCルヴァンカップ決勝の浦和レッズ戦でもスタメン出場が予想される井手口。セルティックでは成功を収められなかったが、福岡では充実した日々を過ごしている。