リバプール所属の日本代表MF遠藤航は、今月29日開催のプレミアリーグ(イングランド1部)第10節ノッティンガム・フォレスト戦で途中出場。この一戦で、同選手を応援する横断幕の掲出が拒否されたことが明らかに。ネット上で話題を呼んでいる。
遠藤は今年8月、ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトからリバプールへ完全移籍も、ここまでプレミアリーグでスタメン出場わずか1試合。30歳という年齢での獲得や、控え要員に甘んじている現状から、現地では遠藤の獲得に対する疑問や批判が沸き起こっているが、スタジアムで同選手を応援するファン・サポーターもいる。
そんな中、リバプールを応援するX(旧ツイッター)アカウント「Handmade Banners」は、遠藤の横断幕を没収されたことを告白。この横断幕は背景色が白であり、「WATARU ENDO」とフルネームで書かれている。また「O」の部分が日の丸のデザインとなっており、日本国旗を連想されるものだ。しかし、この日の丸のデザインが「国家主義的な旗」に該当すると判断されたとのこと。FA(フットボール・アソシエーション)はすべてのスタジアムで「国家主義的な旗」の掲出を禁止している。
これを受けて「Handmade Banners」は、「日本国旗は国家主義的な旗ではない」と投稿。リバプールのファン・サポーターからリーグに対する不満や抗議のメッセージが数多く寄せられるなど、騒動に発展している。
一方、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督を応援する目的で、ドイツ国旗のデザインが盛り込まれた横断幕は、ノッティンガムで問題なく掲出されていた模様。そのため、一部では「アジア人差別なのでは?」などの声が上がるなど、リーグ側の対応が不適切という指摘もある。