欧州Eセグメントに分類されるBMW 5シリーズは、3シリーズとともに同ブランドの中核を担っているセダン(ワゴンのツーリングやグランツーリスモも設定)です。
登場から半世紀が経ち、SUVが主力となるなかでもプライベートユースだけでなく、ビジネスセダンを代表する1台として君臨してきました。
ここでは5シリーズセダンを中古で買う際のポイント、オススメを紹介します。
目次
現実的なのは先々代のF10型以降の5シリーズ
6代目は2.0L ディーゼルの523dがおすすめ
現実的なのは先々代のF10型以降の5シリーズ
1972年の初代登場から50年が経ち、現行型で7代目を数えるBMW 5シリーズ。
メルセデス・ベンツ Eクラス、アウディ A6というドイツプレミアム御三家のライバル関係を代表するクラスでもあります。
現在の中古市場で、現実的な物件といえるのは2009年に本国で発表された6代目(F10型)以降になると思います。
この6代目は、2010年3月にまずセダンが発表されました。
6代目は2.0L ディーゼルの523dがおすすめ
2010年に日本デビューをはたした6代目5シリーズ セダン(F10型)は、やや丸みを帯びたフォルムが印象的で、前後ドアアウターハンドル付近にしっかりとしたラインが描かれています。
兄貴分の7シリーズと同じプラットフォームをベースに、先代から80mmもロングホイールベース化され、後席の居住性を大幅に向上。
さらに伸びやかなサイドビューも獲得し、一気に洗練された雰囲気を漂わせていました。
パワートレーンは、“シルキー6”と呼ばれる3.0Lの直列6気筒ガソリンと、2.5L 直列6気筒ガソリンのほか、4.4L V8ガソリン、2011年に追加された2.0L 直列4気筒ガソリンターボ、2012年に追加設定された2.0L 直列4気筒ディーゼルターボと、アクティブハイブリッドなど、ラインナップは豊富でした。
8ATやツインパワーターボ、ブレーキ回生機能付マイクロハイブリッドなどにより、高効率な走りも手に入れた6代目は、2.0L 直列4気筒ガソリンターボを積んだ「528i」セダンが、先代よりも40%燃費を向上させ、BMW初となるエコカー減税対象車になったり、「523i」のエンジンが2.0Lにダウンサイジングされるなど、時代の要請にも応えています。
中古車は、2.0L、2.5Lを中心に100万円以下の個体もかなり残っていますが、整備歴なども含めた車の状態をよく把握することが大切。高年式で走行距離が短い物件であればコスパも良く狙い目。
いっぽうで2012年に追加されたハイブリッドの「ActiveHybrid 5」は選択肢が少なくなっていて、経済性で探すなら同年に追加された2.0Lディーゼルターボを狙う手もあります。
グレードでは、足まわりが硬めなのを織り込み済みとして「Mスポーツ」を選択して、スポーティな内外装を享受する手もありでしょう。乗り心地も重視するのであれば、17インチ装着車を選びたいところです。
日本では2013年9月にフェイスリフトを受けており、それまでが前期型、以降は後期型となります。