完全自動運転EVの開発・製造を行うTuring(チューリング)社が、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」でニュー・コンセプトカーを発表・展示中だ。

また、展示全体のデザイン・ディレクションを担当したのはキワ・アート・アンド・デザイン社で、こだわりのデザインによってこのコンセプトカーを引き立たせているという。

せっかくのモビリティショーだ。注目のEVはもちろん、ブースにも注目しておきたい。

完全⾃動運転EVの量産目指すチューリング社

チューリング社は、“We Overtake Tesla”をミッションにかかげ、完全⾃動運転EVの量産を⽬指すスタートアップ。世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza(ポナンザ)」の開発者である⼭本⼀成氏と、カーネギーメロン⼤学で自動運転を研究し、Ph.D.を取得した⻘⽊俊介氏によって2021年に共同創業され、AI深層学習技術を⽤いた限定領域に留まらない「完全自動運転」の実現を目指している。

同社は、完全自動運転の実現に必要なAI・ソフトウェアの研究と並行して、ハードウェアの制御や製造工程についても技術の獲得を進めるべく各種開発に取り組んでいるという。ソフトウェアとハードウェアが相互に連携する次世代の自動車を開発、製造することにより、将来的には自らが量産車メーカーになることを目指しているそうだ。

今回の「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」では、従来の自動車関連企業に加えて広く他産業などにも間口が開かれたことを受けてブースを出展したとのこと。

展示中のコンセプトカーは「チューリングマシン アルファ」

展示されているのは、完全自動運転車へのマイルストーンとしてチューリング社が製作したコンセプトカー「Turing Machine Alpha(チューリングマシン アルファ)」。

現在、チューリング社の公式YouTubeチャンネルでは、「チューリングマシン アルファ」に関する動画が配信されている。動画の解説では、“完全⾃動運転EVの量産”だけでなく、“EV開発”においてもその歩みを進めており、その一つのカタチが「チューリングマシン アルファ」であると説明。また、「“We Overtake Tesla”はここからさらに加速していく」と宣言している。

こだわりの展示デザインにも注目

この展示のデザインを担当したキワ・アート・アンド・デザイン社は、「プライベートショールーム」をコンセプトに全体のデザインやツールの選択をしたという。この空間ではチューリング社のつくる車両をゆっくりと細部まで見れるようになっており、プレスデーでは多くの来場者が注目していたとのこと。

また、この空間に配置された家具は、家具ブランド「STELLAR WORKS(ステラワークス)」の提供によるもの。キワ・アート・アンド・デザイン社は、「ソフトとハード」の調和を目指すチューリング社と「クロスカルチャー」を体現する「ステラワークス」の共鳴を感じ、同ブランドの家具を採用した。

徹底された空間で、日本の未来を感じたい。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023
会期:開催中〜11月5日(日)
会場:東京ビッグサイト
所在地:東京都江東区有明3-11-1

(Mayu)