ブンデスリーガ(ドイツ1部)ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉は、プレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパー移籍の可能性が報じられている。トッテナムで韓国代表FWソン・フンミンがプレーしているだけに、韓国でも板倉の去就に注目が集まっている。
2021/22シーズンにシャルケのブンデスリーガ昇格に貢献した板倉は、昨年7月にマンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍。加入1年目から不動のセンターバックとして活躍すると、今季も開幕から10月の国際Aマッチデー期間前までリーグ戦全試合スタメン出場。9月2日のバイエルン・ミュンヘン戦では1ゴールをマークしたほか、ゴールライン上でのクリアなど守備でも好プレーを連発していた。
板倉とボルシアMGの契約期間は2026年6月まで。今年夏にはセリエA(イタリア1部)ナポリとサウジアラビア国内クラブからのオファーを拒否と報じられていた。しかしスペインメディア『fichajes』は今月28日に「アンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナムが、板倉への関心を継続」とリポート。
現在首位を走るトッテナムは、来年1月の移籍ウィンドウでセンターバックの選手層強化を目指している模様。今季ここまで出番のないDFエリック・ダイアーが退団濃厚とみられており、現地では板倉がダイアーの後釜という見方もある。
この板倉の去就報道に反応したのが、韓国メディア『Xスポーツ』だ。同メディアは板倉がトッテナムに加入する場合の立ち位置について以下のように綴っている。
「板倉は(ボランチなど)複数ポジションでプレー可能なことが大きな利点だ。しかし、今トッテナムのセンターバックコンビは、DFクリスティアン・ロメロとDFミッキー・ファン・デ・フェンで固定されている。板倉はプレミアリーグと欧州カップ戦のローテーションメンバーになる可能性が高い」
また欧州5大リーグのクラブで、日本人選手と韓国人選手がチームメイトになった例はほとんどない。それだけに『Xスポーツ』は「プレミアリーグのビッグクラブで、日本人選手と韓国人選手が同じクラブで活躍したことはない」と、板倉とソン・フンミンが共闘する可能性を疑問視。
「2011/12シーズンを最後にパク・チソンがマンチェスター・ユナイテッドを退団した直後、香川真司がユナイテッドに加入した。彼らが同じクラブでプレーすることはなかった」と、両国の英雄を例に挙げている。