室屋成 写真:Getty Images

 かつてFC東京でプレーしていた元日本代表DF室屋成は、現在ドイツ2部ハノーファーに所属。J1昇格、J2優勝を果たしたFC町田ゼルビアへの移籍報道が飛び交う中、ドイツ国内でも同選手の去就に注目が集まっている。

 現在29歳の室屋は2020年8月にFC東京からハノーファーへ完全移籍すると、海外挑戦1年目から右サイドでレギュラーに定着。2021/22シーズンからDFヤニク・デームとポジション争いを繰り広げる中、昨年12月にハノーファーと2025年6月までの契約延長で合意。昨季はリーグ戦34試合中26試合でスタメン出場と、主力選手として活躍していた。

 しかし今季は開幕から出遅れると、ここまでリーグ戦7試合でプレーもスタメン出場はゼロ。右ウイングバックのレギュラーをデームに明け渡している状況だ。

 昨季までとは立場が大きく異なっているだけに、日本では町田が室屋獲得に乗り出す可能性が報じられている。そんな中、ドイツ・ハノーファーの地元紙『ノイエ・プレス・ハノーファー』は「ハノーファーに28選手は多すぎる」として、人員整理の必要性を主張。

 放出候補を紹介する中、室屋について「昨年に契約延長したが、今季ここまでリーグ戦で112分に出場にとどまっている。右サイドでデームを追い抜くことができない」と綴るなど、人員整理の対象であるとの見方を示している。

 なお町田は室屋の他にも、ベルギー1部シント=トロイデンVV所属GKシュミット・ダニエルを獲得する可能性も。藤田晋代表取締役社長が今月29日に行われたツエーゲン金沢戦後に「魔境と言われているJ2リーグにはもう2度と戻ってきたくありません」と発言しているだけに、J1定着を見据えた上での大型補強に動いているようだ。