渡邊泰基 写真:Getty Images

 アルビレックス新潟は今月21日に行われた明治安田生命J1リーグ第30節で、サガン鳥栖相手に1-1と引き分け。新潟DF渡邊泰基がFW小野裕二との接触で倒れた場面における怒号が物議を醸している。

 ホーム・デンカビッグスワンスタジアム開催の鳥栖戦でスタメン出場の渡邊は後半10分、鳥栖が自陣でのビルドアップからDFファン・ソッコがドリブルで持ち上がった時、小野との駆け引きで相手選手の腕が胸に直撃。ボールとは関係のない場面での接触により、ピッチ上でうずくまっていたが、立ち上がって一度ピットを出た後、プレーを再開した。

 渡邊が小野との接触で倒れると、新潟サポーターから同選手を後押しする声援が飛ぶ。そして直後にスタジアム全体が一瞬静寂に包まれると、「おい、これがアルビのサッカーか!汚ねえぞ!」と怒号が。DAZN中継を通じてもはっきりと聞き取れる。

 それだけにX(旧ツイッター)上では「DAZNにしっかり入っている…」「これはダメ」「リスペクトに欠ける」といった批判的な声が。「鳥栖サポーターによる怒号なのでは?」といった憶測も飛び交っている。

 Jリーグでは、スタジアムにおける観客やファン・サポーターの暴言や野次が度々問題となっており、クラブが対応に迫られている。ピッチで治療中の選手やチームに対して怒号を飛ばすことが、リスペクトに欠ける行為であることは確かだ。