チケットセンターは、イーストヴィレッジにある教会に設けられた。市の職員から目的を告げられずに、センターを訪れた移民もいたという。
ベネズエラとエクアドル出身の若者はニューヨークポスト紙に対し「飛行機で行きたい場所がなかった」「われわれはどこにも行かない」と語っている。ロシア出身の移民は、まもなく労働許可証が入手できると述べ、他の街への移動を「拒否した」と述べた。
寛容ではないと批判も
市は最近、シェルターに滞在できる日程を60日から30日に短縮した。また「市のリソース不足」により、労働許可証を入手するための「支援が困難」だとして、ニューヨークへの訪問をやめるよう求めるビラを作成。国境やシェルターなどで配布している。
エリック・アダムス市長は会見で「毎年サンクスギビングデーになると、私の親類が訪れ、みな私の家で宿泊しようとする。もう空き部屋はない。それが私たちの状況だ」と厳しい現状を訴えた。シェルターが満室になった場合に備え、テント村の建設も検討している。
これらの対応について、移民への「哀れみの気持ちに欠ける」との声も上がっている。シャハナ・ハニフ市議会議員はポリティコに「出て行け」とまでは言っていないが、「ウェルカムや包括性といったトーン」が感じられないと市を批判した。