南野拓実 写真:Getty Images

 日本代表MF南野拓実は、リーグアン(フランス1部)ASモナコで完全復活。オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代の恩師と再会したことにより、本来のパフォーマンスを取り戻す中、ザルツブルク時代の思い出を語っている。

 南野は昨年6月にリバプールからモナコへ完全移籍も、昨季はフィリップ・クレマン前監督のもとで出場機会に恵まれなかった。しかしオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代に指導を受けたアドルフ・ヒュッター氏の監督就任により立場が一変。今季ここまでリーグ戦8試合出場で3ゴール3アシストと、シャドウ(前線1トップの背後)のポジションでレギュラーを掴むと、今月にはカタールW杯以来となる代表復帰を果たしている。

 MF香川真司とともにセレッソ大阪が輩出したトッププレーヤーとして知られている南野。2015年1月にC大阪からザルツブルクへ完全移籍した直後、自分自身の無知さを痛感。カタールのスポーツ専門局『ビーイン・スポーツ』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。

 「ザルツブルク加入当初は、ドイツ語も英語も話せませんでした。ちょっと恥ずかしかったですね。ヨーロッパのことについてほとんど知らなかったですし、(当時ザルツブルクの監督を務めていた)ヒュッターは、僕がとても内気な人間だと思っていたかもしれません。ただ今では監督と話すことができます」

 「ヨーロッパに来てから様々な困難に直面しましたけど、どれも貴重な経験ですね。振り返ってみると、色々な国でプレーできたことは僕にとって信じられないんです」

 ザルツブルク、リバプール、モナコと欧州3クラブを渡り歩いている南野。プレーのみならず、チーム内でのコミュニケーションという点でも確かな成長を遂げている。