かつてヴァンフォーレ甲府でプレーしていたブラジル人のアレックス・オリベイラ氏が、国際麻薬密売の罪で懲役10年という有罪判決を受けたと、ブラジル国内で報じられている。
現在45歳のオリベイラ氏は、1997年にブラジルのポンチ・プレッタでトップチームに昇格。ヴァスコ・ダ・ガマなどブラジル国内複数クラブを経て、2005年にアソシアソン・ポルトゥゲーザから甲府へ完全移籍により加入した。
ただ甲府ではJ2リーグ8試合の出場にとどまり2ゴール。2005シーズン限りで退団すると、その後はブラジルのサントス・アンドレに在籍。2006シーズン終了後から半年以上にわたりフリーの身だったが、2007年7月から韓国1部・済州ユナイテッドでおよそ半年間プレー。2008年1月からブラジルのECヴィトーリアに所属したが、同年6月に現役を退いていた。
ブラジルメディア『グローボ』によると、オリベイラ氏は2020年12月から昨年2月にかけて、リオデジャネイロの港からヨーロッパやアフリカ方面にコカインを輸出。密輸はコンテナに隠された状態で14回行われたとみられ、現地当局が昨年2月に同氏を含む9名を逮捕した。
その9名の裁判が先日行われ、オリベイラ氏には懲役10年の言い渡されたとのこと。当局の捜査によると、同氏はコカインをコンテナに入れて保管するための倉庫を借りる役割を担っていたという。