冨安健洋 写真:Getty Images

 日本代表DF冨安健洋は、プレミアリーグ(イングランド1部)アーセナルでスーパーサブとして活躍。欧州移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏が冨安の現状に言及するとともに、セリエA(イタリア1部)インテル移籍報道の舞台裏を明かしている。

 2021年夏からアーセナルでプレーしている冨安。プレミアリーグ挑戦1年目にして右サイドバックでコンスタントにプレーしていたが、昨年1月の負傷離脱以降はベンチ要員に。今季もプレミアリーグでスタメン出場1試合と、左サイドバックでDFオレクサンドル・ジンチェンコの控えに甘んじているが、今月8日に行われたマンチェスター・シティ戦で決勝ゴールを演出するなど、途中出場で何度も存在感を発揮している。

 そんな冨安は今年夏の移籍ウィンドウで、インテルをはじめ他クラブからの関心が報じられた。しかしアーセナルの新戦力であるDFユリエン・ティンバーの負傷離脱もあり、残留に落ち着いている。

 周囲からの評価を高めている冨安には、ロマーノ氏も注目している模様。英メディア『コウトオフサイド』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。

 「冨安は最近のパフォーマンスで賞賛を浴びている選手だ。近いうちに契約延長する可能性については今のところ何の情報も持っていないが、アーセナルが彼のパフォーマンスに非常に満足していることは確かだ」

 「インテルが今年7月に冨安を獲得しようとしたが、アーセナルはノーと答えたことも、私の口から明かすことができる。ミケル・アルテタ監督とエドゥSD(スポーツディレクター)が彼を引き留めたが、その決断は正解だった。彼はクラブで本当に高く評価されており、現時点で彼の価値とユーティリティ性が証明されている」

 アーセナルOBのイアン・ライト氏をはじめ、現地識者からスタメン出場を望む声が上がっている冨安。引き続きアーセナルでの活躍が期待される。