総務省が27日発表した10月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が106.0と、前年同月比2.7%上昇した。食料や宿泊料の高騰などで26カ月連続のプラスとなり、伸び率は4カ月ぶりに拡大した。

 項目別では、エネルギー価格が14.1%下落し、前月の18.7%下落からマイナス幅を縮小した。政府の負担軽減策による値引きが10月から半額になった電気・都市ガス代で、押し下げ効果が減少した。一方、ガソリンは補助額が拡充された影響で、前月の10.0%から7.4%に伸び率が低下した。

 生鮮食品を除く食料は7.3%の上昇。前月の8.5%からプラス幅は縮小したものの、乳卵類が19.6%上昇するなど高騰が続いている。宿泊料は42.8%の大幅上昇だった。前年同月に開始した観光需要喚起策「全国旅行支援」で下落していた反動増の側面が大きい。

 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.3%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.8%それぞれ伸びた。

 東京都区部の指数は11月24日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。(了)
(記事提供元=時事通信社) (2023/10/27-10:54)

提供元・Business Journal

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