グレイスケール・インベストメントとSECの間で争われた裁判で、首都ワシントンの控訴裁判所は8月、グレイスケール・インベストメントによるビットコイン現物ETFの申請を却下したことは誤りだとした。ブルームバーグは23日、同社の勝訴が確定し、SECは再検討を迫られることになったと伝えた。

グレイスケールのほかに、ブラックロック、フィデリティ、インベスコといった他の資産運用会社も、同様の現物ETFの書類を提出しており、SECは、来年までにこれらの申請についても判断を下すとの見方も報じられている。

同日、ブラックロックのビットコインETFが証券保管機関DTCC(The Depository Trust & Clearing Corporation)のウェブサイトに掲載されたことで、承認の可能性にさらに楽観的な観測が広がった。

一方、元SECの弁護士、トム・ゴーマン氏は24日、ブルームバーグのインタビューに、承認されるのは「非常に難しい」との見方を示した。ゴーマン氏は、承認されるとしても、投資家保護のための追加規制などにしばらくの時間を要すると指摘。さらに、暗号通貨がハマスなどのテロリストの資金源になっている点にも懸念を示した。