美味しい海産物の1つとされる貝類、それが「サザエ」です。 「サザエ」は日本近海でも漁獲される貝類で、独特の形状をしていることでも知られています。

今回はそんな「サザエ」がどのような貝なのか解説します。 併せて旬の時期がいつなのかも説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次
「サザエ」とは
「サザエ」の旬
まとめ

「サザエ」とは

「サザエ」の旬はいつ?どんな貝なの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

まずは「サザエ」がどのような貝なのか見てみましょう。

「サザエ」はこんな貝

「サザエ」はリュウテンサザエ科もしくはサザエ科に分類される巻貝の一種です。

日本では美味しい海産物の1つとして食されています。

そんな「サザエ」は殻が特徴的な貝類となっています。 実際にその殻は角があったりなかったりする他、他の巻貝に比べても大型で10cm以上になる個体もいるのだとか。 (個体によっては小型のものもいます。)

「サザエ」の生息域

「サザエ」は東アジアに広がる海水温の高い海域の磯に生息しています。 そうした地域の潮間帯から水深30m程度までの岩礁に分布しているそうです。

特に浅い場所には小型個体、深い場所には大型個体がいます。 日本では暖流の流れ込んでくる沿岸部で広く見られるとか。

そんな「サザエ」は比較的暖かい海を好むため、本州から九州で確認されることが多いとされています。 ただ、実際には東北や北海道で確認されることも少なくありません。

そういった意味では全国各地で見られる貝と言えるでしょう。

角で分かる生息環境

「サザエ」は殻に独特な形状の角を持っていることで知られます。

ただ、角を持つ種類と持たない種類がいるので注意が必要です。 ちなみに角を持つのは有棘型、角を持たないのは無棘型と呼ばれます。

この角によってどのような生息環境なのかがわかるとか。

かつては波の激しい外海に分布する個体は流されるのを防ぐために角を形成していると考えられたそうです。 逆に波の激しくない内海では流されることもないので角も形成しないと考えられたのだとか。

ただ、実際には波があってもなくても角の有無には影響しないという研究結果も出ています。 飼育実験でも個体によっては棘の有無と水流とが合致しない例もあるとか。

そのため、角の有無には「生育要因」と「遺伝要因」の両方が関係しているのではないかと考えるのが近年の通説となっています。

「サザエ」の旬

「サザエ」の旬はいつ?どんな貝なの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

最後に「サザエ」の旬について見ていきましょう。

「サザエ」の漁獲シーズンと旬

「サザエ」は毎年、冬から春にかけてが漁獲シーズンです。

この時期の「サザエ」は身が太っていて肉厚なのが特徴です。 地域によって食べ方は変わるものの壺焼きや刺身が美味しいとされています。

逆に産卵期の夏は身が痩せていてあまり美味しくないとか。 ただ、産地によっては漁解禁が6月頃とされることもあります。 そのため、地域によって漁獲シーズンや旬が変わることもあると覚えておきましょう。

「サザエ」は養殖されていない

「サザエ」は雌雄の判断ができないため、養殖には向いていないとされています。

実際に国内にも養殖施設はほとんどありません。 実用されている養殖施設は全国を探しても見つかりません。

「サザエ」の産地

日本における「サザエ」は長崎県産のものが主流となっています。 長崎県産の「サザエ」は単に漁獲量に優れているだけでなく、味も美味しいと評判です。

他にも「サザエ」は山口県産や三重県産、石川県産のものが出回っています。

どこで漁獲される「サザエ」も美味しいのですが、比較的日本海側で水揚げされたものが安定した味わいとなっています。