A.ランゲ&ゾーネのツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、瞬転数字式時刻表示と十進式ミニッツリピーターを同載する唯一の機械式腕時計である。ボタンを押すと、正時、正10分および正分を音で知らせてくれる。

A.ランゲ&ゾーネでは、技術的に大変珍しいこのモデルを、グレーダイヤルを備えたハニーゴールド製ケースで30本限定で発表。ランゲ独自のハニーゴールドが、唯一無二の音を奏でる。

音楽の響きを楽しむツァイトヴェルク・ミニッツリピーター

時計としてのルックスや機能性もさることながら、新作ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドは、個性的で表情豊かな音色が特徴だ。その独特な響きと音色の個性は、音を反響する、ケースに使われる合金に由来するものであり、豊かであたたかな音色を兼ね備えた、明瞭で余韻のある音が生まれる。

ゴングの精巧なポリッシュと、ハンマーに施されたブラックポリッシュは、熟練の時計師ならではの経験や高度な技術力が必要とされる仕上げ。これらの部品はさりげなくダイヤルに組み込まれ、繰り返す動きの中で見ることができる。

これまでとは違うことをしたいという強い思いから、A.ランゲ&ゾーネは新たな道を探索し、この時計の操作機構を開発した。複雑な機構が完全に相互に作用するために、精巧な安全機構と作動防止機構がムーブメントに組み込まれている。打ち鳴らし動作が終了するまで邪魔されることがないように、また、不要に時計を止めることがないように、パワーリザーブ残量が12時間以下になると、リピーターが作動しなくなる。パワーリザーブ表示の目盛りに付いている赤い点が、パワーリザーブ残量12時間を示すマーカーだ。

30本限定の18Kハニーゴールド製モデル

ツァイトヴェルク ファミリーのすべてのモデル同様に、自社製キャリバーL043.5には、香箱とテンプの間に動力制御メカニズムが搭載。それは、1分間隔で数字ディスクを瞬転させるペースメーカーの役割をもっている。同時に、時計の巻き上げ状態にかかわらず、パワーリザーブが切れるまで常時テンプに一定の力が加わるようにすることによって、歩度の安定に大きく貢献している。771個の部品から構成されるムーブメントは、細心の注意を払って手作業で精巧に仕上げられ、テンプ受けやガンギ車の受けには、複雑なハンドエングレービングが施されている。

ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドは2015年発表のロディウムカラーダイヤルを備えたプラチナ製ケースモデル、2020年発表のディープブルーダイヤルを備えたホワイトゴールド製ケースの30本限定モデルに続いての登場となる。すべてのモデル共通でケースサイズは、直径44.2mm。新作モデルにはダークブラウンの手縫いのレザーベルトが付属し、エレガントな印象をより引き立てる。18Kハニーゴールド製モデルは30本の世界限定で、一部のA.ランゲ&ゾーネブティックのみで発売予定だ。

ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドは、聴覚的にも視覚的にも素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるだろう。

(akihiro takeji)