Jリーグ審判員のレベル向上が叫ばれる中、日本代表OBの城彰二氏が日本と海外の判定基準を比較。Jリーグの掲げるフェアプレーに一石を投じた。
JリーグはJ1リーグやYBCルヴァンカップの一部試合でVAR(ビデオアシスタントレフェリー)を導入。今年5月には「審判交流プログラム」の一環として、イングランドから審判員を招へいしたほか、9月にはサッカー日本代表「森保ジャパン」の欧州遠征に扇谷健司JFA審判委員長が帯同。様々な取り組みを実施しているが、今もなお誤審に対するファン・サポーターからの批判が止まない。
そんな中、城氏は今月25日に自身のYouTubeチャンネルを更新。Jリーグ公式戦におけるファウルの判定基準について「Jリーグはファウルを細かく取りすぎ」と批判。
「故意にやっていないことでファウル取られたりするケースがある。ボールを奪いに行こうと思っていたけど、芝でグッと滑って20cmぐらい靴がずれて、倒れながら相手に当たってイエローカードを貰う時もある。(プレーしている側としては)本当に難しい」と嘆いている。
またスペインのレアル・バリャドリードでプレーしていた時や、代表戦で海外遠征に出た時の経験を回顧。その上で「海外と日本のジャッジは全然違う。フェアプレー精神はすごく良いし、俺は尊重している。だけど、ルール的な問題とかジャッジの加減が、日本は独特。日本はフェアプレー精神を謳いすぎている」と、フェアプレー偏重を指摘。
ここ数年間で欧州へ挑戦する日本人選手が増えているだけに「ガツガツ行ったら、Jリーグでは絶対にすぐファウルとられてイエローカードが出るのに、海外だと出ないとか、ちょっとした誤差が生まれる。Jリーグでプレーしていた選手が、海外で初めてやった時に(判定基準に)戸惑いを隠せないこともあると思う」と私見を述べた。