フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、今年夏にVfBシュツットガルトやリーズ・ユナイテッドへの移籍が噂されたものの残留。今月21日のドイツ2部リーグ第10節カイザースラウテルン戦で2ゴールを挙げたこともあり、ブンデスリーガ(ドイツ1部)複数クラブからの関心が報じられている。
田中は昨季終了後、クラブ幹部に対して移籍を志願。しかしVfBシュツットガルト移籍交渉が破談に終わると、リーズからの関心も立ち消えに。移籍に関する問題を抱えたこともあり、9月以降はレギュラーから控え要員に降格していた。
しかしカイザースラウテルン戦でスタメンに復帰すると、0-3で迎えた36分にMFアペルカンプ真大の放ったシュートのこぼれ球を押し込んで、今季リーグ戦初ゴールをマーク。さらに3-3で迎えた64分には豪快なミドルシュートからゴールネットを揺らし、勝ち越しゴールを奪取。4-3と逆転勝利の立役者になっている。
ドイツメディア『シュポルト』は、カイザースラウテルン戦や日本代表における田中の活躍ぶりを紹介した上で「彼は日本のジュード・ベリンガムだ」と、中盤からの得点能力の高さに注目するとともにレアル・マドリード所属選手と比較している。
そして田中に関心を寄せているクラブ名に、マインツ、FCアウクスブルク、ホッフェンハイム、シュツットガルト、オリンピック・リヨン、ノッティンガム・フォレストを挙げると、「これらのクラブにとっては、500万ユーロ(約7億9000万円)の契約解除金は少々高額だ。またブンデスリーガのクラブは、貴重なバックアッパーとして田中をリストアップしている」とリポート。
田中とデュッセルドルフの契約期間が2025年6月までであると伝えた上で「デュッセルドルフは350万ユーロ(約5億5000万円)で放出する可能性がある。ドイツ2部リーグ60試合で何度も能力を発揮してきた選手にとっては破格の金額だ」としている。