ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月25日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節フェイエノールト戦で出番なし。FW上田綺世との日本人対決は実現しなかったが、試合後にマウリツィオ・サッリ監督が鎌田に出場機会を与えなかった理由を明かしている。
昨季までアイントラハト・フランクフルトで活躍していた鎌田は、今年8月にラツィオへ加入。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場していたが、同じく新戦力であるMFマテオ・ゲンドゥージの台頭もあり2試合出番が無かった後、9月末から3試合つづけて途中出場。今月21日に行われたセリエA(イタリア1部)第9節サッスオーロ戦で79分からピッチに立ったが、攻撃面で存在感を発揮できなかった。
ゲンドゥージとのポジション争いで後れを取る中、フェイエノールト戦でもベンチスタートに。上田が79分からピッチに立った一方、鎌田に出番はなく、チームも1-3と敗れた。ラツィオの専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、サッリ監督は試合後に「鎌田をプレーさせられなかったのは残念だった。技術的な面を除けば、むしろマテオ・ゲンドゥージの試合だったかもしれない」と、対戦相手の特徴を考慮してゲンドゥージを先発起用したことを明かしている。
一方、鎌田は試合前に欧州サッカー連盟(UEFA)公式チャンネルのインタビューに対応。「チャンピオンズリーグは私にとって最も重要な大会です。この大会で優勝することは子供の頃からの夢です」と野心を覗かせると、以下のようなコメントを残した。
「日本人選手がピッチで躍動して、チャンピオンズリーグ優勝チームで重要な役割を果たせたら素晴らしいですね。今、多くの日本人選手がヨーロッパの様々なクラブで成功しています。そうした成功が(日本人選手のCL優勝を)後押しすると信じています」
なお鎌田は23日、CL公式X(旧ツイッター)アカウントのインタビューに登場。日本人選手の成長ぶりについて「日本人選手はみんな真面目だし、練習もいっぱいするので、テクニック面では優れた選手がより出てくるかもしれないですけど、フィジカル面も今は優れている選手が増えてきていると思うので、よりヨーロッパの選手に近いような選手がたくさんいるなと感じています」と語っていた。