この世界が“マトリックス”であり、コンピュータシミュレーションであることの証拠なのか――。シミュレーションプログラムのちょっとした“バグ”で旅客機が空中で静止してしまったというのである。
橋の上空で旅客機が空中静止?
サンフランシスコ上空で旅客機が空中で静止していた――。RedditやXで拡散している動画が話題だ。サンフランシスコ国際空港に近い沖合上空で旅客機が空中静止していたのだ。
着陸目前の旅客機内から乗客が撮影した動画では、サンフランシスコの橋の上空で時間が止まったかのように静止している信じ難い旅客機の様子が収められている。動画へのコメント欄にはこの謎の旅客機についてさまざまな見解が書き込まれ活発な論争が起きているようだ。
「これは視差であり、観察者の視点の変化によって引き起こされる観察される物体の変位です。私たちはそれをいつも見ています」と、あるコメント投稿者は解説している。
視差(parallax)とは観測対象と観測地点の位置の違いによる見え方のバリエーションのことで、その中にはこのように観察対象が止まっているように見えるケースもあるということだ。
英紙「Mirror」が話を聞いた旅客機パイロットによればこの現象は目の錯覚であり、ほぼ同時に着陸態勢に入った2機の飛行機の速度の速い方の機内から遅い旅客機を見ると時としてこのように止まって見えるということだ。サンフランシスコ国際空港には平行に延びる2本の滑走路があるという。
目の錯覚であるという説明の説得力が増しているようだが、コメント投稿者の見解はさまざまだ。
あるRedditユーザーは「“マトリックス”に不具合がないわけじゃない、と言うほうが合理的な説明です」とコメントしている。
「時間が止まっていると思いますよ。まだそこで宙ぶらりんなっているかどうか誰か見てください」と別のユーザーは冗談交じりに書き込んでいる。
一方でこの地域の地元住民は、この光景を何度も目撃していると語っている。
「この地域に住んでいて、いつもあの橋の上を車で通っている者としては、何百人、何千人もの人が立ち止まって、自分たちの上空に浮かんでいる飛行機を(スマホで)撮影したに違いありません」(地元住民)
「私は空港のそばで慣例的に住んでいるのですが、彼らはいつもあんな風にゆっくりした速度でやって来ます。不可能に見えますが、そうではありません」(地元住民)
