サッカー日本代表「森保ジャパン」は今月に行われたカナダ戦とチュニジア戦でいずれも勝利。北中米W杯アジア2次予選開幕を前に6連勝を飾った中、日本代表OBからはW杯予選で国内組起用を求める声が。MF久保建英(レアル・ソシエダ)の「正直きつい」発言に関連した意見を述べている。
レアル・ソシエダの主力選手として活躍している久保は、13日のカナダ戦を前に所属クラブでの連戦やスペインから日本への長距離移動に対して「正直きつい」と語るなど、疲労の色を見せていた。これに対して、森保監督はカナダ戦の前日会見で「選手は過酷な条件でも、覚悟持って招集に応じてくれている」とコメントを残していた。
また17日開催のキリンチャレンジカップ2023(国際親善試合)チュニジア戦では、日本代表が2-0と勝利した一方、国内組の出番はなし。両チームあわせてピッチに立ったJリーガーは、FWイッサム・ジェバリ(ガンバ大阪)のみだった。
今年11月16日に北中米W杯アジア2次予選初戦のミャンマー戦を控える中、城彰二氏はチュニジア戦後にYouTubeチャンネルを更新。「W杯予選で今のように欧州組を毎回呼ぶのかどうかは、ひとつのテーマになる」と切り出すと、レアル・バリャドリードでプレーしていた時の自身の経験をもとに、長距離移動による問題点を述べている。
「私もスペインリーグで経験したが、アジアに帰ってくるという部分に関しては、まずチームを離脱しないといけない。時差(の問題)もあるし、非常に良いチーム状況の中でも(代表戦での移動によって)コンディションを崩して、リーグで結果を出せなくなることもある。W杯予選では、国内組の底上げという意味でもいろんな選手を試す必要がある」
なお城氏は先月12日のトルコ戦後にも、自身のYouTubeチャンネルを通じて、国内組を底上げする必要性を主張。「アジアからのW杯出場枠が多くなったので、海外組を呼ぶ必要はないと僕は思う。Jリーグにもまだまだ良い選手がいるので、国内組をもう少し底上げする意味合いでも、(良いJリーガーの)発掘などをしながら予選を勝ち抜いて、要所要所で海外組を集めて完成度を高めるのがいいかなと思う」と私見を述べていた。