横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は、スコットランド1部レンジャーズ行きが噂されたものの、今月中旬に消滅。しかしここに来て今後はイングランド2部クラブの監督に就任する可能性が現地で報じられている。
セルティックのライバルクラブであるレンジャーズは、開幕ダッシュ失敗により今月はじめにマイケル・ビール監督を解任。英紙『デイリーレコード』は今月10日、同クラブがビール監督の後任候補をマスカット氏とASモナコ前監督のフィリップ・クレマン氏の2名に絞っているとした上で、「マスカットは横浜FMとの契約延長交渉を保留しており、レンジャーズ行きに傾いている。両者の契約期間は2023シーズン終了後までだ」と報道。レンジャーズが今月16日にクレマン氏の招へいを公式発表したことにより、マスカットの欧州行きは完全消滅したかと思われた。
しかし英メディア『フットボール・ロンドン』によると、イングランド2部ミルウォールFCがクラブOBであるマスカット氏の招へいに動く可能性があるとのこと。ミルウォールは今季ここまでリーグ戦13試合を戦って4勝4分5敗。16位に沈む中、3年以上にわたりチームを率いていたゲイリー・ロウェット監督が辞任している。
また同メディアは「横浜FMとの契約は2024年1月に満了を迎えるため、ミルウォールがマスカットを招へいできる可能性はある」とした上で、「マスカットはミルウォールの監督に就任する場合、現役時代にミルウォールでチームメイトだったアラン・ダン氏をアシスタントコーチとして呼ぶことを望んでいる」と、現横浜FM指揮官の意向もあわせて伝えている。
なお横浜FMはJ1リーグ第30節終了時点で、首位ヴィッセル神戸から勝ち点4差の2位。ルヴァンカップでも決勝進出に王手をかけるなど、国内2冠の可能性を残している。今季終了後のマスカット監督の去就に再び注目が集まる。