かつて鹿島アントラーズを率いていたアントニオ・カルロス・ザーゴ氏が、ボリビア代表監督に就任する模様。日本代表「森保ジャパン」との対戦や、鹿島時代の教え子である内田篤人氏との再会も期待される。
ザーゴ氏は柏レイソルでプレーしたほか、2000/01シーズンには元日本代表の中田英寿氏らとともにローマのセリエA(イタリア1部)優勝に貢献。現役引退後はブラジル国内の複数クラブを率いたほか、2020年1月から鹿島を指揮。ただ鹿島ではタイトルを獲得できず、翌年4月に成績不振により監督解任となっていた。
そして鹿島退団後は2021年7月からボリビア1部ボリバルを指揮。2022シーズン前期でリーグ優勝を果たすなど実績を積み重ねたが、昨年12月に退任。今年4月下旬からブラジル1部コリチーバを率いていたが、わずか2か月で解任。7月以降はフリーの身となっていた。
一方、1994年のアメリカ大会を最後にW杯から遠ざかっているボリビア代表は、カタールW杯南米予選で4勝3分11敗。10か国中9位で終えると、今年9月開幕の北中米W杯南米予選でも開幕から4連敗。先月の国際Aマッチデー期間では強豪ブラジル、アルゼンチン相手に地力の差を見せつけられたほか、今月はエクアドル、パラグアイ相手に敗れていた。
ボリビアサッカー連盟(FBF)はW杯予選での結果を受けて、今月24日にグスタボ・コスタス監督の解任を公式発表。ボリビアのテレビ局『eju』によると、後任候補にザーゴ氏と元コスタリカ代表監督のルイス・フェルナンド・スアレス氏が浮上。FBF内ではザーゴ氏の招へいを支持する声が多いほか、今週中にも新監督が正式決定する見込みだという。
なお日本代表は2019年3月の国際親善試合でボリビア代表と顔を合わせており、MF中島翔哉のゴールで1-0と勝利している。UEFAネーションズリーグ開幕以降、欧州勢とのマッチメイクが困難になった日本。中南米諸国との対戦する機会が増加傾向にあるだけに、ボリビアとのマッチメイク、そしてザーゴ氏の再来日を期待したいところだ。