韓国代表の選手たち 写真:Getty Images

 U24韓国代表は今月7日、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の決勝でU22日本代表に2-1と勝利。この一戦で決勝ゴールを決めたFWチョ・ヨンウク(金泉尚武FC)が、Jリーガーや大学生中心の構成である日本と、準決勝で対戦したウズベキスタン代表を比較している。

 MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)をはじめA代表招集歴のある一部選手もメンバー入りした韓国は、グループリーグ全勝で決勝トーナメント進出。ラウンド16でキルギスを5-1で下すと、準々決勝では開催国・中国に2-0で勝利。準決勝のウズベキスタン戦では、ラフプレーに遭う中でも2-1と接戦をものにした。

 そして日韓戦では前半2分にFW内野航太郎(筑波大)に先制ゴールを許したものの、同27分にMFチョン・ウヨン(VfBシュツットガルト)のゴールで同点に。後半に入っても一進一退の攻防を繰り広げる中、11分にチョ・ヨンウクが勝ち越しゴールをマーク。その後は日本の反撃を振り切って、金メダルを獲得している。

 チームの優勝に大きく貢献したチョ・ヨンウクは、杭州アジア大会での戦いを回顧。韓国メディア『フォーフォーツー』のインタビューで以下のようなコメントを残している。

 「個人的に今回のアジア大会が年代別代表チームとして最後の大会だと思うので、もう少し良いプレーをしないといけないと思った。大きな大会だったし、チームの目標、個人的な目標もあって、他の大会よりも重圧がすごかった。大会3連覇を達成できて嬉しい」

 「(日韓戦が一番厳しい試合だと)誰もがそう思うだろうが、個人的には準決勝のウズベキスタン戦が正念場だった。もちろん、決勝の日本戦でも先制点を許して難しい試合になったが、チーム全体のパフォーマンスを踏まえると、ウズベキスタン戦が一番難しかった」

 「ウズベキスタン戦で間違いなく苦境に立たされると思っていたし、決勝進出は予想外のことだ。ファン・ソンホン監督は『厳しい戦いになっても、ブレずに自分たちのプレーをしよう』とアドバイスしてくれた。選手たちも負けないと信じていたので、監督の言葉は後押ししてくれた」

 日本よりもウズベキスタンの方が地力が上だという見解を示したチョ・ヨンウク。2024年7月に兵役期間を終了する予定だったが、今大会の優勝により兵役免除の特例が適用されている。