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空力性能の向上や、ターボ車、Tバールーフ車の設定
マンハッタンカラーなど、雰囲気重視のZだったS130

空力性能の向上や、ターボ車、Tバールーフ車の設定

「西部警察」ではガルウィング化して登場!スポーツカーからスポーティなGTへ…日産S130 2代目フェアレディZ【推し車】
(画像=フロントバンパー先端まで伸びたボンネットやチンスポイラーにより空力性能は大幅に改善され、フロントの揚力を減少させて高速時のリフトを減らし、長距離巡航でもストレスを感じない仕様へ、『MOBY』より引用)

全体的なデザインは初代S30型のキープコンセプトですが、初代では「Gノーズ」と呼ばれたフロントバンパー先端までのエアロノーズが標準となり、ボンネットはバンパーまで延長され、空力的にもリファインされてフロント部の揚力を減少、空気抵抗も低減しました。

居住性向上のため一回り大きく、重くなったボディは輸出型だと2.8リッター直6(ダットサン280Z)、日本本国仕様では2リッターと2.8リッター、いずれも直6のL型エンジン。

途中から2.8リッター車は電子制御インジェクションが「EGI」から「ECCS」へと変わって出力向上し、その代わりセドリック/グロリアやブルーバード、スカイラインで採用したL20ETターボエンジンの採用は1982年まで先送りとなっています。

海外仕様2.8リッターターボ車は、わずか180馬力の最高出力でも当時は破格…というより、「大排気量ターボ」そのものが、「大排気量並のパワーを出す環境に優しい小排気量ターボ」という建前に反したからか、当時の運輸省が国内で認可しなかったのは残念。

ボディのラインナップは開放感を求める北米からの要望により、新たにTバールーフ車を設定、保険が高額になるフルオープンに対し、クローズドクーペ同様の保険で済むTバールーフ車は、「西部警察」でガルウイング化された「スーパーZ」のベースにもなりました。

マンハッタンカラーなど、雰囲気重視のZだったS130

「西部警察」ではガルウィング化して登場!スポーツカーからスポーティなGTへ…日産S130 2代目フェアレディZ【推し車】
(画像=GTとして変化しつつ十分な動力性能も持たせたS130Zだが、なんとなく初代S30Zや、3代目Z31Z以降と比べて印象が弱いのは、日本国内での華々しさが今ひとつ欠けていたからかも?、『MOBY』より引用)

S130Zでもっとも印象に残るのは、TバールーフやスーパーZ、NACAダクトと呼ばれたボンネットのエアダクトよりも、ボンネットからフロント/サイドウィンドウ回りまでをシルバーで塗り分けた「マンハッタンカラー」かもしれません。

通常のボディカラーでは初代に比べて重ったるい印象があったのに、このマンハッタンカラーに限ってはむしろ軽快で速そうなスポーツカーと思わせるのに成功、S130のイメージカラー的に紹介されることが多いような気がします。

ダットサン フェアレディの後を継ぐスポーツカーとして人気だった初代S30Zに対し、その雰囲気を残したスポーティーGTに変質した2代目S130Zですが、日本でも4人乗るのに十分なスペースを確保できただけあり、2シーターより2by2の方が人気と言われました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・兵藤 忠彦/提供元・MOBY

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