ウェアラブルデバイスには、おなじみのスマートウォッチなどがあるが、より長時間快適に装着できる指輪型のウェアラブル端末「Ring One」が登場し注目を集めている。
快適でスタイリッシュなウェアラブルデバイス
Ring Oneは快適でスタイリッシュなスマートリングであり、高度なヘルストラッキングを行うとともに、外出先での支払いの際にも使えるウェアラブルデバイスだ。
Ring Oneは睡眠、運動、疲労回復をモニタリングし、バランスの取れた日々をサポート。毎朝、自身の睡眠に関する詳細を確認して、これから始まる1日に備えることができる。
また、高度なエクササイズ指標で効果的なフィットネスを提示。
心臓と全身の健康を見守り、バイタルが基準値から外れると、健康を守るために先手を打ち予防策を講ずるよう喚起してくれる。瞑想や体をリラックスさせる効果を測定することもできて、マインドフルネス向上にもつながる。
Ring Oneでは月経周期と妊娠の可能性をトラッキングすることが可能で、準備を整えることも。Ring Oneの体温センサーは、0.1度という基礎体温のわずかな変化も検知し月経周期を予測する。
ヘルストラッキングだけにとどまらない機能
Ring Oneの機能は健康に関するものだけにとどまらず、安全で便利な決済機能もある。POS端末に手のひらをかざすだけで完結するので、財布は不要だ。また、車のキーとしても使えて、NFCベースのデジタルキー2.0仕様に対応したテスラやそのほか車のロックを解除できる。
機能性だけでなく、スタイリッシュで長時間装着していられるデザインも魅力だろう。水深100メートルまで耐えられる仕様で傷に強い。アイコニックな充電ケースを使用すればリングのバッテリー寿命を1ヶ月間延長することが可能。毎日充電しなくてもOKだ。
軽量かつ一晩中、一日中装着していても快適なRing Oneは、クラウドファンディング「Indiegogo」にて、すでに目標額を達成している。
インド発のスタートアップMuse Wearables
Ring Oneを開発したのは、インド・ベンガルールを拠点とするスタートアップのMuse Wearables。同社は、既存のハイテク企業に挑戦するべく、際立ってユニークな製品を生み出し、一流のテクノロジーで世界に変化をもたらすことを使命としている。Kickstarterで、世界初の決済機能付きハイブリッドスマートウォッチを発表し、ウェアラブル製品の道を歩み始めた。
コロナになると時代のニーズをキャッチし、血中酸素濃度を含む、健康状態を指し示すバイタルを測定する、インド初のヘルストラッカーを開発。この製品は複数の病院をはじめ、1000床以上の患者用ベッドに配備され、酸素必要量をタイムリーに知らせる機能をもってして何百人もの命を救ったという。
このような経験から、指からの測定値は手首からの測定値よりも信頼できること、そして手首に装着するデバイスは一晩中、一日中装着するには向かないことに気付き、Ring Oneのアイデアにつながったようだ。
ヘルストラッキングから得た知見、そして初のハイブリッドスマートウォッチの決済機能から得た知見を融合させたRing Oneは、今後も多くの人の健康を支えるツールとして重宝されるだろう。
*…Indiegogoプロジェクトページの表記を引用
(文・根岸志乃)