シュミット・ダニエル 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属の日本代表GKシュミット・ダニエルは、GK鈴木彩艶の正守護神の座を献上。J1昇格を果たしたFC町田ゼルビアへの移籍が噂される中、ベルギーメディアがシュミットの現状を伝えている。

 シュミットは昨季までSTVVの正守護神として活躍。今季もベルギー1部リーグ開幕から4試合つづけて先発出場していた。そんな中、今年8月末にリーグアン(フランス1部)FCメスやFCロリアンからの関心が報じられると、フランス紙『レキップ』は8月31日に「メスがロリアンとの争奪戦を制した」とリポート。しかし移籍市場終了の数時間前になって「シュミットは9月1日午前にメディカルチェックを受ける予定だったが、最終的にメスと契約を結ばない。今回のUターンの理由はまだ分かっていない」と伝えていた。

 この移籍破談により、シュミットはSTVVに残留。9月以降はリーグ戦で出場機会ゼロと、鈴木にレギュラーを奪われている。また今月下旬には、町田移籍の可能性が日本国内の一部メディアによって報じられている。

 するとベルギーメディア『Voetbal』は、「シュミットに出番の余地はもうない。過去4シーズンにわたり正守護神だったが、移籍破談後に視界から消えた」とリポート。今年夏にベルギー1部クラブ・ブルッヘ、トルコ1部MKEアンカラギュジュ、メス、ロリアンと4クラブの移籍がすべて破談に終わったことを紹介した上で「やはりシュミットに対する関心は大きい。彼の状況に解決策が見えてきた。日本に帰国するかもしれない」と綴っている。

 シュミットはGK権田修一(清水エスパルス)やGK川島永嗣(無所属)とともに、カタールW杯へ参戦。W杯後もコンスタントに日本代表に招集されていたが、今月の代表活動ではメンバー外に。STVVでレギュラー定着の鈴木がメンバーに名を連ねると、17日のチュニジア戦でフル出場している。