ラツィオ所属MF鎌田大地は、今月21日に行われたセリエA(イタリア1部)第9節サッスオーロ戦で途中出場。ここ数試合スタメンから遠ざかる中、日本代表とライバル関係にあるサウジアラビア代表のロベルト・マンチーニ監督が、同選手の起用法に言及している。
昨季までアイントラハト・フランクフルトで活躍していた鎌田は、今年8月にラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場していたが、MFマテオ・ゲンドゥージの台頭もあり9月末から3試合つづけて途中出場。サッスオーロ戦でも79分からピッチに立ったが、攻撃面で存在感を発揮できず、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』から「カウンターの局面におけるパスの精度が低い」と指摘されている。
ラツィオOBのマンチーニ氏は、『DAZN』の番組で古巣の現状を分析。話題が新戦力に及ぶと「鎌田は右よりも左のインサイドハーフでプレーした方が良い。だが(本来のパフォーマンスを発揮するまで)もう少し待たなければならない」と、ポジション変更を勧めている。
一方、鎌田にかわって直近3試合でスタメン出場のゲンドゥージについては「中盤での突破力、スピードがある。プレーメーカーとしての役割も果たせるし、アウトサイドからのシュートも魅力だ」と高く評価している。
なおマンチーニ氏は2026年の北中米W杯終了後までイタリアサッカー連盟(FIGC)との契約を残していたが、今年8月13日に突如イタリア代表監督を辞任。2週間後にサウジアラビア代表監督に就任すると、来年開催のAFCアジアカップでの優勝が目標だと公言。日本を「アジアでトップレベルのチーム」と評した上で「我々は日本との対戦で勝利できると確信している」と語っていた。