上田綺世 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月22日に行われたオランダ1部リーグ第9節フィテッセ戦で途中出場もノーゴール。それでもアルネ・スロット監督は、同選手のプレースタイルやメンタリティーを評価している。

 ベルギー1部サークル・ブルッヘ時代に22ゴールをマークした上田は、今年8月はじめにフェイエノールトへ完全移籍。新天地での活躍が期待される中、9月3日のリーグ戦で移籍後初ゴールをマークしたほか、今月4日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節アトレティコ・マドリード戦では自らのシュートからオウンゴールを誘発。ただFWサンティアゴ・ヒメネスが絶対的ストライカーとして君臨しているだけに、ここまでリーグ戦でのスタメン出場がない。

 それでも上田はスロット監督からの信頼を得ている模様。ベルギーメディア『Voetbal』によると、フェイエノールト指揮官は同選手の特徴について、以下のようなコメントを残したという。

 「上田はここにやって来てからまだ1ゴールしか挙げていない。それほど多くないが、注目に値する存在だ。彼のハードワーク、メンタリティーは誰にとっても魅力的である。スピードがあり、アジリティがかなり優れている。それにテクニックという点でも、とても才能豊かである。典型的な日本人選手のスタイルが備わっているが、個人的には彼のパワー(フィジカル)がかなり印象的だ」

 フィジカル面で“日本人離れ”しているという評価を得た上田。ヒメネスがフィテッセ戦で足首を負傷したことにより、今月25日のCLグループステージ第3節ラツィオ戦でのスタメン出場が予想されている。ラツィオ所属MF鎌田大地がコンスタントにプレーしているだけに、上田と鎌田による日本人対決実現が期待される。