株式会社インタツアーが、2024年卒学生を対象に行った『選考辞退・内定承諾についての調査』について、結果を公開しました。

同社は、学生が企業にインタビューすることで、双方の理解を深め、学生と企業の新しい「つながり方」を見出そうというユニークな新卒採用向けのリレーション採用プラットフォーム「インタツアー」を運営する企業です。

学生優位の就活市場

新型コロナウィルスの登場で市場の流れは少し変わったものの、少子化などの影響から、新卒採用は現在も売り手市場のままで、採用側は学生から選ばれる企業を目指さなければならないと同社。

また、複数の企業から内定をもらう学生が多く、それに伴って内定辞退も増えているといいます。

この調査は、企業説明会、1次選考、最終選考、内定提示、内定承諾といったフェーズごとに辞退や内定承諾などの理由をたずね、まとめたものです。

設問構成は、以下の通りです。

「自分に合う企業ではなかった」説明会後の辞退は70%以上

志望企業の説明会に参加後、選考を辞退したことはあるかという質問に対して、73.4%の就活生が辞退経験が「ある」と回答し、ほぼ4人に3人がエントリー前の時点で辞退経験があることがわかりました。

また、「ある」と回答した就活生に、選考を辞退した理由について聞いたところ、最も多かった回答は「自分に合う企業ではなかった(58.5%)」でした。説明会という最初のフェーズでも半数以上の学生が企業とのフィット感を判断している模様。

次いで「情報収集目的で参加した(31.0%)」が続き、志望度が低い企業の説明会にも様子見で参加していることがわかります。「社員や社長・役員の印象が悪かった(29.2%%)」も多く、説明会で企業側出席者などの様子をしっかり観察していることがうかがえます。

約半数の就活生に内定辞退経験あり……!内定辞退理由第1位とは?

志望企業の内定後に、内定を辞退したことがあるか聞いてみました。「ある」と答えた就活生は55.8%と半数を超えており、多くの就活生は複数の内定を獲得したうえで、取捨選択を行っていることがわかります。

次に内定辞退の経験がある就活生に、その理由について聞きました。最も多い回答は「本命企業ではなかった(54.2%)」で、最終的に志望度が高い企業を重要視しているようです。また、「福利厚生(27.3%)」「勤務地(23.1%)」「キャリアアップ(22.7%)」といった回答もある程度多く、働く上での条件面もこの段階で検討されていることがわかりました。