冷蔵食品や冷たい飲み物用の冷蔵ショーケースに取り付けられたビニールカーテンを見たことはありませんか?
これは、冷気や熱を逃がしにくくすることで省エネ効果を発揮するという「ecoスリットカーテン」。電気代高騰対策としてコンビニやスーパーでの導入が拡大しています。
開発したのはプラスチック製品で職場と環境の改善に取り組む石塚株式会社。同社によると、販売目標の2倍を達成したそうです。
ecoスリットカーテンの開発経緯と効果
従来、石塚株式会社は工場向けにビニールカーテンを販売していました。しかし、昨今の電気代高騰を受け、省電力化をしようと考えたコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店からの問い合わせが増加したといいます。
東京都環境局によると、コンビニエンスストア全体の電気料金の30%以上は冷蔵冷凍設備にかかるものだそうです。また、都内の平均的な1店舗の年間電気料金は約334万円といわれており、コンビニエンスストア経営における冷蔵・冷凍にかかるコストが大きいことがうかがえます。
小売り店に設置された開放型の冷蔵ショーケースをスリットカーテンで覆い冷気が店内にもれることを防げば、電気料金を抑えることができると考えた同社。ショーケースの温度設定を2~3℃上げることができ、電気料金を約25%削減できるとして開発をすすめたといいます。
同社の調べでは、ecoスリットカーテンの設置により設定温度1℃の差でおよそ13%の節電が実現したということです。
ネット通販で購入可能
Amazonやモノタロウなどネット通販サイトを通じて購入が可能。どのようなタイプのショーケースにも簡単にセルフで取付ができることも特長です。
現在同社は、一般家庭向けに商品化を検討中とのことです。
出典:東京都環境局 東京都地球温暖化防止活動推進センター