釣り方とエサ
続いて西大谷池の釣り方とエサを解説する。
宙釣り
桟橋なら足元から水深があるのでチョウチン釣りが可能で、これからは浅ダナよりもチョウチンが上向くと思われる。竿は9~13尺。エサは両ダンゴを主軸にトロ巻きセットも準備しておくと安心だ。
ここでの注意点はジャミ。時期的に静かになるシーズンだが、それでも日並み次第でこの魚が活気づくことも多々ある。対策としてはバラけるエサを打つこと。そして大バリ使用だ。
普段なら持つはずのエサが持たない。そこで練りを加えてしまうと、トップはナジんでもジャミアタリばかり。それでもヘラが寄ってくればいいが、いつまでもジャミアタリが消えないのは寄せが足りない、もしくはタナが合っていないのどちらかだ。
前者なら普段どおりのエサを打って本命が寄るまでひたすら打つ。それでヘラが寄れば、必然とナジミが入りウキの動きも静かになる。後者だと思うなら迷わず竿替えを試してみるべきだろう。とくに並びの人が釣れていて自分だけ釣れないのなら、即座にその人の竿長に合わせるべきだ。
さらによりウキの動きを静かにさせたいなら大バリだ。アベレージサイズが尺前後だと仮にバラサなら5号前後でも十分だが、そこをあえてセッサやプロストの10号、あるいはサイト13号を使ってみる。エサを練って持たせるのでなくハリを大きくして持たせる。大バリだと使えるエサの幅も格段に広がる。経験上、尺前後でもサイト13号は楽に食ってくるので、ジャミに苦労させられる日は試してもらいたい。
なお普段小バリの人が大バリを使うと、エサの中心にハリが埋まらない事例が増える。とくに下から引き抜くハリ付けをする人は要注意。いくら大バリであっても中心に入らないハリ付けではエサを持たせられない。
さらに季節が進みグルテンを食ってくる時期になればジャミは気にしなくてもよく、普段どおりのエサとタックルで対応可能だろう。さらに極端に食い渋ったならウドンセットもあり得る。
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底釣り
桟橋であれば竿14~18尺(水位次第)で底が取れる。エサは両ダンゴをメインに、これからはグルテンセットや両グルもあり得る。宙と違い大バリの効果が得られにくいので、ジャミがうるさい場合は開き気味の両ダンゴで対応し、気配が出てきたら締めたエサで釣っていく。なおジャミにグルテンは御法度。
関東から遠征して、持ちエサがなくて釣りきれなかったでは後悔しても仕切れない。せめて車の中にでも各種エサは準備しておきたい。幸い桟橋から駐車場までは大した距離ではないのだから。