“絶世の美女”と称されるクレオパトラの美貌を画像加工技術のプロが再現するとどうなるのか――。

才色兼備の女王・クレオパトラ

プトレマイオス朝時代のエジプトの女王であるクレオパトラ(BC69-BC30)は“絶世の美女”として今なお人々の想像力を膨らませて魅了している歴史上の人物だ。

紀元前69年に生まれた彼女は、わずか18歳で王位に就き、驚くべき知性とカリスマ性で国家を統治した。クレオパトラは統治者であるだけでなく、外交官でもあり、複数の言語に堪能で、芸術と科学の愛好家でもあった。

加工技術のプロが「クレオパトラの顔」を復元! 本当に絶世の美女だったのか!?
(画像=『TOCANA』より 引用)

画像は「Wikipedia」より

残されている歴史的記録は彼女の性格と功績についての洞察を提供してくれるが、彼女の外見に関する記述は限られている。クレオパトラは古代ギリシア系で、アレクサンダー大王の将軍の一人でエジプトの統治者となったプトレマイオスの子孫である。彼女の民族性は主にギリシアであり、地中海の人々の民族的特徴を持っていたと考えられている。

輝かしく強力な女王としての功績は時代を超えて語り継がれているクレオパトラだが、そのビジュアル表現はさまざまな時代における美の理想や美学の影響を受けて多岐にわたっている。

いくつかの古いコインには、鋭い顔立ちと際立った鼻を持つ彼女が描かれており、彼女が古代ギリシア人の血統であることを示唆している。彼女は知性と魅力で知られており、それが彼女の魅力に重要な役割を果たしたとも考えられている。

クレオパトラの伝説的な美しさは、エリザベス・テイラーの魅惑的な魅力から、より歴史に根ざした描写まで、さまざまな描写でロマンチックに美化されてもいる。

加工技術のプロが「クレオパトラの顔」を復元! 本当に絶世の美女だったのか!?
(画像=『TOCANA』より 引用)

画像は「Wikipedia」より

2パターンのクレオパトラ

彼女の容姿に関する真実は永遠に謎のままかもしれないが、歴史上の人物のビジュアルの再現して現代に蘇らせることをテーマに活動をしている「Royaly Now」のチームがクレオパトラの顔の再現に挑んだ。

アーティストチームは歴史的な彫像や絵画など、残されてるクレオパトラのビジュアル表現を詳しく分析し、家系図を調べることでクレオパトラの民族的な特徴も探った。

するとクレオパトラの母親と父方の祖母についてはよくわかっていないことから、クレオパトラは基本的には古代ギリシア人であるものの、ペルシャやアフリカの血も幾分か混ざっているのではないかとの推測も成り立つということだ。

こうした分析から、チームはクレオパトラは75%がギリシア人の要素で、残る25%にエキゾチックな遺伝的要素があると仮定した。つまりクレオパトラを“クォーター”として定義したのである。

分析と検証を重ねた結果、チームは2パターンのクレオパトラ像を提案する結果となった。

1つは黒い髪で黒い瞳のクレオパトラである。ギリシアと中東の民族的特徴がやや強調されたビジュアルである。

加工技術のプロが「クレオパトラの顔」を復元! 本当に絶世の美女だったのか!?
(画像=『TOCANA』より 引用)

画像は「YouTube」より

そしてもう1つのクレオパトラは赤毛でブラウンの瞳である。実際に歴史的遺物の中には明るい髪色をしたクレオパトラの描写が少なくないのだ。

加工技術のプロが「クレオパトラの顔」を復元! 本当に絶世の美女だったのか!?
(画像=『TOCANA』より 引用)

画像は「YouTube」より

はたしてどちらのクレオパトラが実像に近いのだろうか。とはいえ歴史的な探究をいったん脇に置くとするならば「どちらが好みか」で決めてしまってよいのかもしれない。

参考:「Ancient Origins」ほか

文=仲田しんじ

提供元・TOCANA

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