冨安健洋 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」の躍進を受けて、DF冨安健洋(アーセナル)やMF三笘薫(ブライトン)、韓国代表FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)などを対象とした欧州組の“日韓比較論”が韓国国内で噴出。「質では韓国の方が上」という意見も上がる中、韓国人ファンに対する冨安のファンサービスが話題を呼んでいる。

 冨安はアビスパ福岡、ベルギー1部シント=トロイデンVV、セリエA(イタリア1部)ボローニャを経て、2021/22シーズンからアーセナルでプレー。昨季は一時、左サイドバックでレギュラーを掴みかけたが、カタールW杯後は右サイドバックでDFベン・ホワイトのバックアッパーに。今季もここまでスーパーサブという立場であるが、ミケル・アルテタ監督からユーティリティ性やハードワークを厭わないプロ意識が高く評価されている。

 冨安の活躍は、日本のみならず韓国でも注目されている模様。X(旧ツイッター)上では、昨季のとあるホームゲームで冨安が韓国人のファン(サッカー系YouTuber)に対してファンサービスする時の様子が、今月22日になって突如拡散。XやYouTubeで、日本や韓国のSNSユーザーから同選手に対する称賛メッセージが多く寄せられている。

 メインスタンドで観戦していた韓国人ファンは試合後、冨安がピッチからロッカールームに通じるトンネルに入ろうとした際に「トミ!」と連呼。すると、同選手はピッチに戻りファンのもとへ。ユニフォームを渡すとともに、ウインクでファンの期待に応える。これにファンは日本語で「トミ、ありがとうございます!」と感謝の思いを伝えた。

 一方、欧州組を対象とした“日韓比較論”では、韓国メディア『スポーツソウル』が「日本も欧州組が大半を占める黄金時代を迎えた。(欧州組の)質では韓国が上かもしれないが、量では圧倒的に日本が上だ」と分析。ソン・フンミンやDFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)が、三笘をはじめ日本代表トップレベルの選手よりも優れていると主張している。日本人選手に対する見方で、韓国メディアの論調と一部の韓国人ファンとの間に温度差がある可能性も考えられる。