古橋亨梧 写真:Getty Images

 セルティック所属の日本代表FW古橋亨梧は、今月22日に行われたスコットランド1部リーグ第9節ハーツ戦で1ゴールをマーク。後半には自らのプレーからPKを獲得。MF旗手怜央がこのPKを外したが、ハーツのスティーブン・ネイスミス監督はPK判定に不満を覗かせている。

 ハーツの指揮官が問題視しているのは、後半1分のシーンだ。セルティックはキックオフ直後、ロングフィードを右サイドで受けたFW前田大然が中央へ折り返し。これに反応した古橋が、DFアレックス・コクレーンとの接触で倒れると、主審はセルティックのPKと判定。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入したものの、判定は変わらなかった。

 古橋はボールをキープしようと、先にコクレーンの前に身体を入れてブロックしようとしたが、その際に両選手の膝同士が接触している。しかしネイスミス監督はPK判定に苦言。試合後、英公共放送『BBC』のインタビューで、以下のようなコメントを残したという。

 「もどかしいことだ。試合結果に影響はないし、それが唯一のポジティブなことかもしれない。だが、私が見た限りではPKではない。我々は今でも毎週のように、PKであるかどうか議論している。今回のケースだと、明らかにPKではない」

 「古橋はずる賢い選手だ。自分が何をしているのか理解している。コクレーンがボールに近づくのを妨害しており、ボールを触ろうとはしていない。(VAR判定を通じて)我々のフリーキックに判定が覆ることを期待していたが、そうはならなかった」

 PK判定に異議を唱えるとともに、古橋に対する皮肉交じりのメッセージも残したネイスミス監督。ハーツにとっては後味の悪い試合となったようだ。