資産運用会社のフィデリティ投信は、2010年から、定期的に全国の会社員と公務員の資産形成状況を約1万人に調査しています。10回目を迎える2023年の「ビジネスパーソン1万人アンケート」の調査結果が10月13日(金)に発表されました。
本記事はフィデリティ投信株式会社が実施・公開したアンケート調査を引用しています。
新NISA、投資する?
2024年から新NISA制度がスタートします。新NISAでいくら投資予定かを聞くと、投資上限枠(360万円)まで投資する予定と回答した人の割合は、一般NISAの上限枠(120万円)まで投資している人のうち約半数、つみたてNISA上限枠(40万円)まで投資している人のうち20%に上りました。
調査では2,000人以上が「お金に関する情報収集をSNSで行っている」と回答。「情報収集に利用しているSNSはなにか」との設問には、男性はYouTube、女性はInstagramと回答する人が多い傾向となっています。
また、若年層はX(Twitter)、TikTok、Instagramを情報収集に使う人が多く、年代が上がるほどFacebook、YouTube、LINEを使う人が多い傾向にあるようです。
投資金額の増減にインフレが影響
調査では、2022年から「投資を増やした」と答えた1,190人に対し、その理由を聞きました。
「インフレが進み、預貯金だけでは資産が目減りするから」が最多の40%となり、「投資に関して知識・情報が増えたから」の35%が続きました。
一方、「投資を減らした」と答えた702人にも理由を訪ねると、最多は「支出が増えて投資に回せるお金が減ったから」との回答で40%。投資を増やした人、減らした人の両者にインフレの影響が見られます。
調査概要
本調査は、6月30日(金)~7月7日(金)、インターネットを通じて10,854人を対象に実施されました。
調査参加者の年代区分: Z世代:20~26歳、若年層:27~36歳、中堅層:37~52歳、高齢層:53~64歳
過去調査の実施年: 2010年、2013年、2014年、2015年、2016年、2018年、2019年、2020年、2022年