自動車保険を検討する時、たくさんある中で比較するのは大変な作業だろう。そんな時に便利なのが、一括で自動車保険の見積もりを請求できる比較サイトだ。上手に活用すれば効率的に自動車保険を絞り込むことができるが、比較サイトならではの注意点もある。
自動車保険を比較サイトで見積もりする2つのメリット
比較サイトを利用する最大のメリットは、一括で見積もりを出してもらえるため手軽に自動車保険を比べられることだ。1社ずつ資料請求したりシミュレーションしたりすることを考えると、入力の手間などを大幅に減らすことができる。
どんな保険会社があるかわからない段階においても、比較サイトは役に立つ。比較されやすい保険会社はたいていサイトに掲載されているため、いくつか比較サイトを眺めるだけで自分の知らない保険会社を見つけられることもあるだろう。
自動車保険の一括見積もりは複数の比較サイトを利用する
比較サイトでは一括見積もりができるため、1つのサイトで十分だと思う人もいるかもしれない。しかし、一口に比較サイトと言っても、サイトごとに入力できる条件が違っていたり、見積もりできる保険会社が違っていたりする。同じような条件を入力しても、比較サイトによっては見積もり結果が異なることもあるのだ。
選ぶ自動車保険が同じなら最終的な補償内容や保険料は変わらないが、自動車保険の候補を絞り込むうえでは比較サイトを複数利用したほうが効率がいい。
自動車保険を一括見積もりする時の3つの注意点
比較サイトは複数の自動車保険を比べるのに便利だが、注意点もある。
注意点1……細かい条件は比較できない
自動車保険の基本的な補償内容はどこの保険会社でも大きくは変わらないが、細かい条件設定や特約の種類などは商品ごとに異なる。比較サイトは一括見積もりをするためのサイトであるため、必要最低限の条件でしか比べられない点には注意が必要だ。
比較サイトを利用するなら、おおまかに補償内容や保険料を比べ、自動車保険候補を絞り込むために活用するのがいいかもしれない。
注意点2……自動車保険の数が多いと比べるのが大変
比較サイトの中には、10社以上の自動車保険を一括見積もりできるサイトもある。数が多ければ有利な条件の自動車保険を探しやすいかもしれないが、見積もりの数が多いと目を通すだけでも大変だ。サイトによっては、見積もりをした保険会社から電話やメールが届くこともあり、わずらわしく感じる人もいるかもしれない。
複数の自動車保険を比べる時には、まず自分にとって必要な補償のある保険を残し、それ以外は候補から外すといった取捨選択を行うことも必要だろう。
注意点3……希望する自動車保険の見積もりができないこともある
一括見積もりと言っても、その比較サイトと契約しているすべての自動車保険の見積もりが取れるわけではない。希望する自動車保険の見積もりを入手できるかどうかは、入力した情報によって変わる。たくさんの自動車保険の見積もりができるサイトでも、実際には数社の見積もりしか取得できないこともあるのだ。
希望する自動車保険が見積もりに含まれていない場合は、その保険会社のホームページで直接見積もりを請求しよう。
自動車保険の最終的な見積もりは保険会社のホームページから
比較サイトは便利だが、それだけでどの自動車保険にするか決めるのは早計だ。比較サイトは、あくまでも自動車保険候補を絞り込むためのツールと考えてほしい。
一括見積もりの段階では、基本的な補償内容や保険料を確認し、自分の希望に近い自動車保険を数個に絞れれば十分だ。あとは絞り込んだ保険会社のホームページから最終的な見積もりを請求するようにしたほうがいいだろう。
文・國村功志(資産形成FP)
**■取り扱い保険会社数40社以上!自分に合った保険を無料で相談できる
>>「保険見直し本舗」へのご相談はこちら
【関連記事】
・40代で「がん保険」は必要か?
・保険の代理店が外貨建て保険を勧める本当の理由とは?
・がん保険の基礎知識 「特約」や「一時金」とは何か?
・医療保険の「掛け捨て」と「積立」、 40代はどっちを選ぶべき?
・40代が知っておきたい保険の知識まとめ**